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2015年12月27日 (日)

世界の歴史を少し正確に理解する キリスト教の台頭とバランス

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キリスト教がヨーロッパで主流になったのはフランク王国の影響であることがわかりました。特に教皇が戴冠したカール大帝の圧力が強く「ヨーロッパの父」(=頑固おやじ?)と言われる理由もわかります。ヨーロッパにキリスト教を伝えたのはパウロですが、そこから変化したカトリック教をヨーロッパに広げたのはカール大帝であり、彼はもう一人の使徒と言えるかもしれません。ちなみにローマをカトリック教会のために取り戻したのもカール大帝ですし、彼は古代文化の復興運動「カロリング・ルネサンス」まで行いました。

 

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キリスト教が良くも悪くもカトリック教で統一されキリスト教共同体となったのはスペインまで占領していたイスラム国とイスラム教に対する作用・反作用だと感じています。「思想と宗教の統一」は強い安定した国づくりに効果的です(必須とは言いません、宗教は本来自由選択であるべきです)。一方で現在のトルコ、コンスタンチノープルというユダヤやイスラムの国に近い場所に首都を置いていた東ローマではギリシャ正教が主流になっています。カトリックとの明確な違いは偶像崇拝の禁止であり、そのため「正教」と言われるのでしょう。隣国で大国のイスラム国と敵対するのではなくバランスを取るためには聖書に明記されている偶像崇拝の禁止を強化したのでしょう。ただトルコなのにギリシャ正教というのも不思議ですよね。

 

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そもそもキリスト教はユダヤからの迫害を避けるためヘブライ語ではなくギリシャ語で書かれました。なお学校ではギリシャ正教会と習いましたが「正教会」単独の方が正確と言えそうです。英語では「オーソドックス」と呼ばれており聖書に忠実なキリスト教です。例えばエルサレムの教会も当然のように「正教会」です。現代ではギリシャもそうですがロシアを含む東欧諸国のキリスト教徒の大部分が正教徒だそうです。ここに政治的、宗教的な境目があり、ギリシャは中間位置にあります。

 

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西欧を中心に歴史を見ると見逃してしまいますが、プロテスタントが出るまでカトリックと正教の大きな二つの派閥に集約されつつあります。

 

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