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2015年12月23日 (水)

世界の歴史を少し正確に理解する 北アフリカとヨーロッパの一体性

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古代から中世初期の地中海周辺を見ていますと、ヨーロッパとアフリカという大陸による地理的分け方はわかりにくいと感じています。メソポタミアは問題ないとして、北アフリカを含む地中海文化とガリア・ゲルマン地域(つまりヨーロッパ北部)で分けたほうが良いように感じています。個人的にはハン族やゲルマン人が移動を始めたのは気候変動を疑っていますが、単なる個人的な予想にすぎません。「何が主要原因かはわからない」のですが民族は地中海周辺、もしくはヨーロッパの西側に集まり始めています。なお地中海沿岸にはトルコやイスラエル、地中海の諸島に加え北アフリカを含みます。

 

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ヴァンダル族はゲルマン人ですが、カルタゴ、つまり北アフリカのチュニジアあたりに移動してきて国を作ります。現代、アフリカとヨーロッパに大きな境界を感じるのは宗教、正確に言えばイスラム圏とキリスト教圏という大きな壁があるからです。サウジアラビアで始まったイスラム教とその拡大戦略(ジハード)は北アフリカを占領し、今でもエジプト、リビアなど北アフリカの大部分の国はイスラム圏です。イスラム圏は8世紀には北アフリカに進出し、そこから地中海を渡って北上し、スペイン(西ゴート)にまで攻め上がります。しかし大英帝国の時代にエジプトがイギリスの植民地であり、アフリカの大部分がフランスの植民地であったことは有名です。今、ヨーロッパの歴史を見ていますが北アフリカもヨーロッパ圏と一体として見ておいた方がよさそうです。

 

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ゲルマン人のヴァンダル族が435年に北アフリカに建国したヴァンダル王国は100年ほど続き、その後東ローマに滅ぼされます。西ローマが滅んでいるので「東」という地域修飾にあまり意味が無い東ローマ帝国ですが、コンスタンチノープルから再び勢力を回復し、東ゴート王国やヴァンダル国など地中海沿岸を支配します。ここで地中海対ガリアの戦いになってきます。ゲルマン人のフランク王国と東ローマ帝国の戦いです。

 

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そのフランク王国という中世ヨーロッパから現代まで続く主役に目を向けておかなければいけませんね。

 

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