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2015年11月30日 (月)

世界の歴史を少し正確に理解する トラヤヌスとパルティア戦争

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ネロに続く五賢帝の時代、ローマの領土を最大に広げたのはトラヤヌス帝でした。西暦98年から117年の皇帝です。彼はスペインのアンダルシア出身、つまりイタリア出身ではないのです。この辺りがローマ帝国のすごさで、人材登用の面では現代日本が見習わないといけませんね。トラヤヌス時代のローマ帝国は、ドイツから西のヨーロッパ全域、イングランド、ギリシャ近辺、トルコ、エジプトを含むアフリカ北部までを支配します。そしてついに東の強国であったペルシアのパルティアにまで攻め入ります。

 

 

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パルティアは既に内部分裂しており強国ではなくなっていたようです。トラヤヌスは8万人の兵力で一気にメソポタミアまで征服しました。パルティアは反撃に出ます。その間にトラヤヌス帝が病死、跡を継いだハドリアヌスはメソポタミアを放棄します。パルティアに負けたというよりハドリアヌスにとっては国土が広すぎて管理できなかったようです。

 

 

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トラヤヌスはさすがローマ皇帝、残酷さも一流です。奴隷が1万人以上も死ぬほど大規模な闘技会を開催したそうで皇帝ネロだけが暴君ではない事は間違いなさそうです。トラヤヌスをピークにしてローマ帝国は徐々に領土を縮小します。ただ2世紀に大きな混乱はありませんでした。3世紀になってカラカラ帝が登場した頃から東に強国ササン朝ペルシアが建国され、西に進み始めます。

 

 

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西暦300年頃になるといよいよローマは巨大帝国を維持できず、4分裂します。この3世紀に入ってからの弱体化で市民の生活は苦しくなり「救世主」を求めるようになります。キリスト教がローマ帝国全土に蔓延をはじめ既に止められない時代に突入したのです。

 

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