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2015年11月14日 (土)

世界の歴史を少し正確に理解する 古代オリンピック

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時代を進めていく前に、いくつか漏れている重要な項目をつぶしておきます。まずはオリンピック。

 

近代オリンピックはスポーツの祭典です。一方で古代オリンピックはスポーツの祭典はなくオリンポス12神の中のゼウスにささげる祭りでした。そのイベントが今で言えばスポーツに近いというだけです。古代オリンピックは各ポリスが戦争を辞めてまで集まり競争を繰り広げたそうです。そのため平和の祭典という要素までありましたから近代オリンピックでも「オリンピック休戦」が呼び掛けられますね。これはよい事である一方、オリンピックは政治的な要素が強いイベントになっています。モスクワオリンピック、ロスオリンピックでのボイコット合戦という「冷戦」、ナチスが主催したドイツのプロパガンダ的オリンピック(日本も続こうとしていましたね)、最近でもテロのターゲットになったり、イスラム教の断食月に実施してみたり、政治的にはあまり好きな祭典ではありません。世界選手権の方がスポーツを純粋に楽しめます。そういいながら次の東京オリンピックを見に行くべきか悩むところです。

 

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古代オリンピックは政治的というより宗教的でした。オリンポス12神にささげるのですから宗教の祭典です。ローマもオリンポス12神を崇拝していましたのでオリンピックに参加していましたが、キリスト教が入って来たせいで唯一神もしくはキリストを信仰する事になり、多神教の祭典であるオリンピックは邪教として廃止されるのです。ここで気が付きますよね、近代オリンピックはなぜ復活したのでしょう。キリスト教もイスラム教もオリンポス12神は絶対に認められません。理由は簡単、近代オリンピックはオリンポス12神とは無関係で、単なるスポーツの祭典、平和の祭典として復活しました。日本がオリンピックに飛びつくのは第二次世界大戦の悪い印象を払しょくし、「平和国家」をアピールしたいからでしょう。特に昭和39年の東京オリンピックは明らかに政治的でした。2回目の2020年は純粋にスポーツの祭典となりつつありますが、日本経済にかつてほどの勢いがない中「まだまだ先進国」である事を主張し、中国や韓国と揉めているけれども「平和の国」である事を主張したいという思惑も感じます。森元首相が出てきたときに「きな臭い」と感じてしまいました。中国もソウルもそうでしたがとにかくオリンピックはきな臭い、シドニーが一番「きれいな祭典」だったような気がします。

 

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オリンピックが開かれていたのはアテネではなくオリンピアです。アテネ・オリンピックが開かれたので誤解しそうですね。アテネの神はアテナイ、オリンピアにはゼウスの神殿がありますのでその前で繰り広げられました。オリンピックを始めた人には諸説ありますが、中にはアキレウスの名前もあります。最初の頃は短距離走(当時メートルという単位はないのでスタディオン走)だけだったようですが、その後中距離、長距離、円盤投げ、やり投げ、レスリング、ボクシング、戦車競走などがあったようです。ローマがギリシャを滅ぼした後でもオリンポスで行われています。

 

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暴君ネロは7種目に優勝(負けても出場した種目は優勝)、しかも歌の大会まで開いたようで好き放題でした。まさに暴君(笑)

 

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