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2015年11月29日 (日)

世界の歴史を少し正確に理解する 皇帝ネロ

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暴君として有名なネロは西暦54年から68年までの第五代ローマ皇帝です。新約聖書「ヨハネの黙示録」はネロの悪政に失望して追記されたと言われています。「オーメン」という映画で666が不吉な数字として扱われていますね。この666はネロの隠語だそうで、彼の名前を数字に置き換えて足しこむと666になるそうです。Wikiなどに詳細が掲載されています。悪魔とかサタンとかを意味する恐怖の数字ではありませんので66日生まれの方は安心してください。

 

 

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ネロが帝位についた初期は善政だったそうです。彼がキリスト教徒に暴君と言われる理由はローマの大火災の原因がキリスト教徒の放火として迫害したからです。大火災の時に避難の陣頭指揮や救済を行っている事からキリスト教徒迫害も市民の事を考えた行動であり、決して大悪人ではありません。彼は歌が大好きで数千人を集めて竪琴を奏でワンマンショーを開いたそうですし、古代オリンピックに出場して優勝、ただ負けたのに優勝で、「負けたのに優勝」記録が残っている事もすごい、負けたこと自体は曲げていないのです。芸術、建築、音楽などに才能があり、いい人の雰囲気が漂います。

 

 

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ローマの人に悪くない皇帝だったのですが、キリスト教徒にとっては最悪で、新約聖書にまで暴君と書かれてしまいました。何が最悪だったのでしょう。キリスト教徒にとってイエスの次に重要な人物であるパウロを逆十字にかけて殺してしまったのです。西暦60年頃と言えばローマはギリシャ神話を基にしたローマ神話の時代でした。そこに偶像崇拝を禁ずる新興のキリスト教が勢いを伸ばしたのですから、ローマ市民はキリスト教に対する恐怖心を持っており、市民に答えた国王が弾圧したとも感じています。キリスト教がローマ国教になるのは300年ほど後です。

 

 

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ネロはその後クーデターに負けて自殺します。ローマの大火は「本当にキリスト教徒が放火したのではないか」とも言われています。そもそもローマ皇帝全員が暴君ですから、彼一人が突出していたとは思えません。

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