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2015年10月12日 (月)

世界の歴史を少し正確に理解する 個人的に一番好きな歴史上の人物 韓信

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ダラダラしながら巨大な剣をぶら下げて放浪していた韓信は空腹で老婆に10日間も食事を恵まれたり、子供に「またの下をくぐれ」と言われてくぐったり(いわゆる「韓信の股くぐり」)、かなりのダメ人間でした。その後、項羽等の軍門に着きましたが芽が出ず、巡り巡って劉邦の軍につきます。そこでも芽が出ず、脱走しようとしますが韓信を連れ戻した部下に「韓信は国士無双だ」と言われた劉邦が言葉を信じ、大将軍に大抜擢します。劉邦は軍事的にはまるで駄目ですが人を見る目は抜群、韓信を見定めたことは特に重要な選択でした。

 

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劉邦が項羽と対峙している間に、韓信は周りの国を征服していきます。百戦錬磨、とにかく強い。背水の陣などいわゆる奇想天外な作戦を考え、敵の裏をかき国々を落としていきます。とにかく戦争の時流を読む事に関しては天才であり、相手がどのように行動するかを読み、罠を貼って攻撃します。この頃になると項羽と劉邦に匹敵するほどの領土を得て、斉の国王となります。項羽は韓信に同盟を申し出ますが即時に断ります。次に韓信の部下が「劉邦を裏切り項羽、劉邦、韓信で三つ巴となるべき」と主張しますが、劉邦への恩義から部下であり続ける事を選びます。私は彼のこの選択が最も好きであり、私のビジネス・ライフに大きな影響を与えました。高い軍事力を持ちながら王に尽くす、憧れでした。もちろん私がそれほどの高い技術力を持つことはありませんでしたが、常にそうありたいと望んできたおかげで厳しいビジネス競争に打ち勝てて今のポジションにいると考えています。韓信のおかげです。

 

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戦争をすれば劉邦は韓信に負けたでしょう。項羽さえも勝てませんでした。劉邦は何度戦っても項羽に勝てませんでした。敗走するばかりです。韓信に援軍を頼むのですが動きません。そこで軍師、張良に相談し韓信の領土を広げる事でやっと韓信は援軍を出しました。これで劉邦は項羽を打ち破ったのですが、実質は韓信が項羽を破ったのです。その後、韓信はダラダラしていた頃に食事を恵んでくれた老婆に大金を与え、股をくぐらされたかつての少年を「自分の精神力を鍛えてくれた」と軍隊に採用したのです。義理堅くて前向きでカッコイイ、多くの男性が感じる事でしょう。

 

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その後、韓信は劉邦に処刑されます。韓信は死ぬ間際に「三つ巴になるべき」と部下に言われたとき劉邦を裏切ればよかったと言ったそうです。確かにあの時劉邦を裏切れば、今の中国は大きく様変わりしたかもしれません。漢の時代が来なかったのですから。ただし韓信に劉邦ほどの政治力やカリスマ性があったのかどうかはわかりません。

 

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