« 世界の歴史を少し正確に理解する ヒッタイト王国 | トップページ | 世界の歴史を少し正確に理解する 歴史について思う事 »

2015年10月 1日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する アッシリア王国

Atc0346

アッシリアは紀元前2000年頃に、バビロンの北にあったメソポタミアの国なのですが、ここでは「新」アッシリア帝国を対象にしています。前934年に誕生した国で、冷徹な軍事国家です。その軍事技術研究のために世界最初の図書館を作った国として有名です。動機はともかく図書館という仕組みを作って歴史を集め、情報を保存するシステムを体系化したという面では大きな偉業です。

 

Atc0348

この図書館のおかげで、アッシリアは最も多くの歴史が残る古代国家となりました。メソポタミアの歴史が詳しくわかるのはアッシリアの功績があります。しかし軍事的には最悪の国家でもあります。旧約聖書にバビロン捕囚という話題がありますが、それより数百年前、アッシリアは大量捕囚をしています。捕囚とは住民を拉致して奴隷にするという行為で、中世にはアフリカでの奴隷問題がありましたし、日本でも朝鮮の方たちに対する強制労働や大東亜共栄圏という暗い歴史があります。しかしアッシリアの大量捕囚は度を超えており、民族が絶滅するほどの大量捕囚です。事実イスラエルという国は民族的にも絶滅しています。

 

Atc0352

紀元前600年頃、アッシリアは新バビロニアに敗れます。しかしその軍事システムや政治手法は新バビロニア以降にも受け継がれたと言われています。不幸な時代ではありますが図書館を作ってまで軍事統制システムを研究し、国家維持の体制としてまとめ上げたのはアッシリアの業績です。中には「飴と鞭」のような統制システムも利用していたようであり、中世の軍事国家並みの統率力と軍事力を確立していたようです。

 

Atc0347

これが紀元前の話なのですからメソポタミアの文化は中国と並び、他の世界より一歩抜き出ていたと実感できますね。

 

Atc0353

« 世界の歴史を少し正確に理解する ヒッタイト王国 | トップページ | 世界の歴史を少し正確に理解する 歴史について思う事 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

フォト
無料ブログはココログ