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2015年10月22日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する 大乗仏教と上座部仏教

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初期の仏教は仏陀のように出家が必須、修行もハード、これではほとんどの人が助かりません。そこでもっと気軽にみんなが助かる宗教として考えられたのが大乗仏教、みんなが乗っかれる大きな船の仏教です。今は日本にのみ残る仏教の宗派でしょうか。中国にも多少仏教徒はいるかもしれません。大乗仏教では釈迦以外の神様が頻出、例えば菩薩は解脱に到達したか修行中の人たちで、観世音菩薩、弥勒菩薩、地蔵菩薩、文殊菩薩などがいらっしゃいます。日本では神と誤解されますが、神ではありません。密教では如来がおり大日如来や浄土真宗の阿弥陀如来が有名ですね「南無、阿弥陀仏」の阿弥陀仏です。おもしろい所で閻魔は地蔵菩薩と同一の存在として描かれる場合が多く、京都の六波羅は地獄の入り口なので閻魔の像が多いけれども、周りには地蔵がたくさん存在します。密教の総本山である六波羅蜜寺を訪れて重要文化財の仏像を見てきました。平清盛の像もあり、感動しました。機会があればぜひ宝物殿へ。

 

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仏陀は本来ヤハウェと同じく偶像崇拝を禁止しており、仏陀の肖像も書かれることはありませんでした。しかしそれではお祈りが難しいので徐々に仏像ができ、さらには菩薩や如来の像までできていき、大量の神様と仏像が存在する宗教になりました。これは大乗仏教に限りません。タイには巨大な涅槃像がありますからね。ただしタイの仏像は観ていただければわかりやすいのですが、アジア人顔です。日本の場合はヘレニズム文化と交わりましたので彫が深い、ギリシャ人顔です。

 

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小乗仏教という差別用語で呼ばれていた上座部仏教、本来の仏教に近く出家による解脱を目指す宗派です。タイやカンボジアなどでオレンジ色の袈裟を着て出家したお坊さんを見かけます。なぜ小乗かと問われれば、自分しか助けない小さな船という意味ですが、それは本来の仏教徒の姿なのに大乗仏教の人たちが名付けた差別的な表現であり今は使いません。ただし大乗仏教との差はわかりやすい表現でしたね。解釈の違いですが、上座部仏教の方がオリジナル仏教に近いと感じますし、敬虔な仏教徒の数では大部分を締めます。

 

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大乗仏教のみが中国語になり、日本に伝わりました。中国や日本でいろんな解釈が行われ細分化したのは御承知の通りですが、世界史では扱いません。

 

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