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2015年9月 1日 (火)

世界の歴史を少し正確に理解する ピラミッドはすごいのか

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それほど難しい事ではない、単に労力の問題のように感じます。クフ王のピラミッドの内部構造は確かにすごいのですが、歴史で蓄積した技術があります。個人的にはスフィンクスやアブ・シンベル神殿のほうがよっぽどすごくて感動しますし、歴史の重要度から言えばヒエログリフのほうが重要です。ピラミッドは技術の集積であったとしても、不思議とかすごいとか感じられないのです。

 

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世界の七不思議という「誤訳」を誰が与えたのかわからないのですが、正確には観光目的の「世界の七つの景観」という観光案内で、その中にピラミッドが取り上げられています。観光ガイドなので生きやすい

 

世界の歴史を少し正確に理解する 古代エジプト文明

 

エジプトのナイル川周辺では10000年から9000年前に牧羊や農耕が始まったそうです。彼らの先祖はエチオピアやスーダンから北上してきたそうです。全ての人類がアフリカの一人の女性を起源にするというミトコンドリア・エヴァの考え方には懐疑的ですが、エジプトはアフリカですからアフリカ出身の民族である事には間違いないですね。現在のエジプト人はイスラム系アラビア民族が多いのですが古代エジプトではアフリカ人らしい、黒い肌の人たちが多かったのではないでしょうか。

 

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エジプトには紀元前4200年頃からの王朝遺跡が残っています。エジプトではメンフィスを境目として上下(南北)に異なる文化が生まれました。メンフィスという古代都市はカイロの30kmほど上流(南)にあります。紀元前3500年頃には二つの国が成立し上エジプト(南)の神はホルスでした。下エジプト(北)の神はセトで首都はメンフィスに置かれました。なぜ神の名前を出すかといえば、古代エジプトは日本と同じく現人神、国王が神であり、かつ政治の長だったからです。町ではワインの醸造、インフラとしての灌漑がおこなわれていました。紀元前3300年ころにヒエログリフが使われ始めています。

 

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第一王朝が上下エジプトを統一、首都はメンフィスでピラミッドの建設ラッシュとなります。この時期の有名な王と言えば、もちろんクフ王でしょうね。紀元前2500年頃です。ピラミッドの時代が終わり紀元前1500年頃になるとエジプトは最大領域になります。この時期の首都はテーベ、現在はルクソールという名前になっています。カイロからはるかに南でアスワンとの中間地点あたりです。領土は北が現在のシリアのあたりにまで伸びています。旧約聖書との関与が強くなる時期ですね。この頃の王には有名人が多くセティ、ツタンカーメン、ラムセスなど一人一人に詳しい歴史が残っているのですが驚いたことにまだ紀元前1500年、中国では殷の時代です。この頃、アメンホテプ4世によるアテン神信仰、一神教への転換が行われます。その後すぐに多神教に戻っているので国民がついていかなかったのですが、一神教は旧約聖書、キリスト教、イスラム教につながります。古代エジプトはヒッタイト(トルコ)との戦争などで徐々に弱体化します。アメンホテプの時代のアマルナから見つかった楔形文字の「アマルナ文書」は驚いたことにエジプトがヒッタイトと交わした外交文書で200枚もの粘土板からなっていました。重大な古代の歴史です。

 

古代エジプトはマケドニア、アレクサンダー王の遠征でさらに弱体化します。今でもエジプトのナイル川の河口に「アレクサンドリア」が存在しますね。その後クレオパトラ王の自殺で古代エジプトは滅亡してローマ帝国の一部となります。

 

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