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2015年9月30日 (水)

世界の歴史を少し正確に理解する ヒッタイト王国

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メソポタミアの強国バビロニアを滅ぼし、ラムセス2世のエジプトと対抗したアナトリア半島、つまり現在のトルコに存在した王国、ヒッタイト。紀元前18世紀ころから存在したことが確認されている古代文明です。彼らが最強だった理由は鉄器を使っていたからです。世界最初の製鉄技術を持つ鉄器文化、青銅器文化に勝てるはずもありません。鉄は切る武器、青銅器は叩く武器ですからね。ヒッタイトは紀元前14世紀に全盛を迎え、メソポタミアの北部までを領土に収めていました。しかし残念ながら残っている歴史の量という面ではメソポタミアに劣ります。彼らも楔形文字を使っていたようですが、あまり多くの文章が残っていないようです。ヒッタイトの軍隊はエジプトの壁画にも見られます。今後の発掘が待たれます。

 

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強かったヒッタイトはエーゲ海文明同様、紀元前1200年ころに「海の民」(民族は不明)に滅ぼされ、その後のアナトリア半島には紀元前9世紀にフリュギア、紀元前7世紀にリュディアという国が生まれます。紀元前6世紀に誕生したアケメネス朝ペルシアは強かったのですが、紀元330年に東ローマ帝国が首都をコンスタンチノープル(今のイスタンブールに)にしてしまいます。トルコはキリスト教とイスラム教が領土争いを繰り返す場所として有名です。その後もササン朝ペルシア、イスラム帝国、セルジュークトルコ、オスマン・トルコと強国がひしめき合います。ヨーロッパの歴史を見る時、アナトリア半島とイスラム(ペルシア)勢力の動きを見ていないと理解が浅くなりますし、もっと言えばモンゴル人の動きも重要です。ユーラシア大陸は一続きですからね。

 

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ヒッタイトはインド・ヨーロッパ語族です。このインド・ヨーロッパ語というのは英語からインドの言葉を含むので現在では中国や日本を除く世界中に広がっています。ざっくり言えば、インドからヨーロッパの一帯に広がっていたのでどこが起源かわからず、「インド・ヨーロッパ語」とひっくるめて言われているようです。その中でも古い国がメソポタミア、ヒッタイト、インド、地中海沿岸の文化のようで、文字の起源は楔形文字です。ヒッタイトの都市遺跡であるハットゥシャ(世界遺産)には城壁や神殿などの遺跡がありレリーフが残っています。エジプトとの平和条約を書いた粘土板も見つかったようです。このような遺跡がさらに見つかればヒッタイトの歴史が明らかになってきますね。

 

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現在のトルコは周辺に政情不安を抱える国ばかりの中で比較的平和な国という印象があります。古代最強の軍団がこの地で生まれたという印象がわきにくいですね。

 

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