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2015年9月19日 (土)

世界の歴史を少し正確に理解する 落穂ひろい

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ミレーの描いた「落穂ひろい」を見て、田園で女性たちが働く美しい風景画だと感じていました。しかしこの「落穂ひろい」はモーゼが許した貧困者救済の権利であり、落穂ひろいは宗教画のようなのです。歴史を知らなければ、絵画の深みがわかりません。モーゼ(つまり神の預言)は貧乏で食べ物が無い人たちは落穂を拾って、食べ物を得る権利を与えました。地主が落穂を拾うと神のお告げに背く事となり、天罰があると考えられました。

 

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落穂ひろいの絵画は地主がモーゼの言葉を守り、落穂を拾わせているという心の優しさ、また聖書への忠誠心を表明した絵画だったのです。貧困者を助けるという精神はキリスト教社会で今でも基本道徳となっています。膨大な金額の寄付をする西欧人を見たとき、日本人は売名行為ではないかと考えてしまいますが、彼らは単に神のお告げを守っているのです。カナンの地は枯れ、水と言えば流れの少ないヨルダン川しかなく、死海は塩水湖ですから常に食料は不足します。分け合う、互助という精神は民族が生き残るために不可欠であり、東南アジアや日本のような食料に困る事が少ない国では芽生えにくかった精神なのでしょう。この相互協力の精神は聖書の美徳です。キリスト教では一段と洗練されます。

 

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旧約聖書にも落穂ひろいの話題が出てきます。その一つがルツとナオミの物語です。このルツはダビデの先祖、つまりキリストの先祖に当たるそうです。ナオミという外国人女性を時々見かけ、「日系人?」と勘違いしますが、旧約聖書に出てくる聖人女性の名前なのです。キリスト教社会において名前は限定されており、多くが聖書に出てきます。数が少ないので重複が多く、ミドルネームなどで区別していく文化ができたのではないでしょうか。先日、猿に「シャーロット」と付けて日本では「不謹慎では?」と心配しましたが、シャーロットはキリスト社会の一般的な名前で、男性音になるとチャールズです。イギリス王家もその名前を選択しただけであり、猿にその名前が選択されたとしても何も気にならないのです。多分今年は西欧国家で何千人、何万人のシャーロットとチャールズが生まれるのですから。

 

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キリスト教社会の仕組みを知っていればわかる事は多いですね。しかしなぜ、キリスト教社会でお互いを呼び合うときにファーストネームを使うのか、今後の勉強課題です。

 

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