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2015年9月21日 (月)

世界の歴史を少し正確に理解する ソロモンの知恵

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メソポタミア、トルコ、エジプトという巨大国家に囲まれ、西は海、南は砂漠という非常に厳しい地理条件のイスラエル、旧約聖書の中で繁栄したのはダビデとソロモンの二人の王の時代だけのように見えます。ソロモン王の時代はイスラエルが勢力範囲を最も広げた時代ですが、子供の頃からソロモン王と言われて一つだけ覚えている「裁き」があります。ある日、二人の女性が一人の子供を連れてきて二人とも「私こそが本当の母親」と主張します。その時ソロモンは「子供を二つに切り裂いて二人に分け与えよう」というのです。それを聞いた片方の母親が「それならば私は子供を相手に譲る」と言いましたが、ソロモンは譲るといった母親を本当の母と認め子供を渡すのです。大岡越前のような裁きですが「切り裂く」という所が旧約聖書的です。しかも本当の母親はソロモンなら本当に切り裂くと瞬時に判断したのでしょう、もう生きていてくれればいいという心の叫びが瞬時に出るほどの恐怖だったのでしょう。どちらの母親も譲らなければソロモンは本当に子供を切り裂いたと考えています。

 

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ソロモンに「裁きの知恵」を与えたのは神です。ソロモンの敬虔さに神が夢に現れ「何でも与えよう」と言ったとき、ソロモンが「裁きの知恵がほしい」と答えたのです。これはソロモンの知恵と呼ばれ、ソロモンは「賢王」とも呼ばれて尊敬されています。ソロモンがイスラエル3代目の王になったのは紀元前1000年頃です。ソロモンの父はダビデ、母はダビデが寝取ったバド・シェバです。エルサレムに最初の神殿を作ったのはソロモンですが、この神殿は現在残っておらず「嘆きの壁」はその後に再建された第三の神殿の城壁です。わかりやすいですね、エルサレムは少なくとも3回、破壊されたのですがその話はもう少し先になります。

 

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ソロモン王はキリスト教やイスラム教でも預言者として尊敬を集めており、スレイマンという中東で良く聞く名前はソロモンのトルコ語発音です。そんな知恵にあふれたソロモンは1000人もの妻を世界中から集め、いろんな情報を手にします。これは彼の外交手法でした。各国の情報の中には優れた宗教もあったようです。そのため、ソロモンは異教を許可し偶像崇拝を始めてしまいます。現在で言えば「宗教の自由」であり、世界中から優れた政治とほめられそうですが、当時は明らかに十戒に背く行為であり当然のようにイスラエルは没落を始めるのです。

 

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最初は国の分裂でした。ソロモンの死後、国は北のイスラエルとエルサレムを中心にしたユダの二つの国に分かれます。

 

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