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2015年9月18日 (金)

世界の歴史を少し正確に理解する 十戒

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ユダヤ教の説明が長いのですが、重要な歴史ですから飽きたと言わずもう少しお付き合いください。とりあえず紀元前500年くらいまで(バビロン捕囚まで)は進みたいと考えています。さて十戒を思い切り現代の日本語に丸めて記述します。正確ではありませんがニュアンスがわかれば先の混乱が防げると考えています。神は次の10のルールを預言者モーゼに告げ石板に刻みます。

 

1.     神は私だけ(唯一神)

 

2.     偶像崇拝はだめ

 

3.     神の名前(つまりヤハウェ)をむやみに唱えてはいけない

 

4.     安息日を守る

 

5.     父と母を大切に

 

6.     人殺しはだめ

 

7.     姦淫はだめ

 

8.     盗みはだめ

 

9.     嘘をついてはだめ

 

10.  むさぼってはだめ(欲するな)

 

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これらはシナイ山で神がモーゼに告げた戒律です。5番目くらいまでは守られているという実感を受けるのですが、旧約聖書に書かれるイスラエルの戦争の歴史から6番以降には納得がいきません。この6番以降はイスラエルの人たちの間のみに成立し、イスラエル人以外には適用されないようです。この考え方はキリスト教やイスラム教でも踏襲されています。この後モーゼの一行がカナンの地に落ち着くまで長い年月がかかり、多くの戦争が繰り返されます。しかもモーゼは統率力が無いという事でカナンの地に到着する前に神に殺されているので、ここからはモーゼの後継者であるヨシュアの歴史になります。ここからはカナンに住んでいた民族を皆殺しにするイスラエルの歴史が描かれているのです。

 

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最初にエリコを攻略、ここでは「契約の箱」が登場します。この箱の中には十戒の石板がおさめられています。現在は失われているので、インディージョーンズでも取り上げられましたね。この時は契約の箱を持って回っていたら「城壁が自己倒壊し内部の人たちが絶滅する」ということで軍事行動が明確に記録されていません。しかしその後の戦闘では住んでいた王族を皆殺しにし、住民を奴隷にしてイスラエルを建国するのです、そう書いてあるのです。思い出してください、アダムとイブはメソポタミアに生まれ、アブラハムはメソポタミアから移動してきたのですが、彼がカナンに来た時に神が「ここの土地をあげる」と言っただけであり、彼らにとって何の縁もない土地だったのです。エジプトから攻め上がってきたイスラエル軍は、そんなアブラハムと神との約束など知らないカナンの原住民を全滅させて国を作るのです。「冗談だろう」とは思いませんね、イスラエルとパレスチナの残酷な戦争は今でも続いているのですから。

 

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いくら宗教とはいえ、島国の日本人感覚からはかなり離れています。この後、何度もカナンの人々は異教に傾倒し、その度に神ヤハウェが怒り、神の力で侵略戦争が起こり、イスラエルは再びユダヤ教に戻り、ヒーロー、ヒロインが現れてカナンを取り返すという紆余曲折を繰り返します。なんと7回も。イスラエルは侵略に弱い国だったことがうかがえます。この頃、紀元1200年頃、歴史の中でカナンは何度も外敵に征服されています。ヒーロー、ヒロインとして有名なのはデボラ、ギデオン、サムソン、サムエルなどですが詳しくは紹介しません。

 

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