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2015年8月30日 (日)

世界の歴史を少し正確に理解する 道教

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儒教は差別が前提にあり、常識となっているので疑問を抱く人は少なくありません。日本人の男女差別、年功序列がよい例です。これらは世界的に見れば悪質な差別です。年齢の上下で言葉を変えるなんて、世界で日本位です。一方で墨家は兼愛、つまり上下関係や年齢には関係なくすべての人を愛せよと教えます。これはこれで難しい、ハードルが高すぎます。道教は礼とか智とか学ぶことなど忘れ自然に生きようという「遊」を重視した思想です。

 

学校の歴史は必ずしも正しい事を教える学問ではなく、教科書編集者の判断が含まれます。道教は老子が始祖と学んだ記憶がありますが、老子の存在自体不確定で、道教は中国における原始宗教という位置づけのようであり春秋時代に始まったわけではなさそうです。日本には武道、書道、華道など何にでも「道」を付けます。また「道」「徳」はキリスト教的倫理観ですが、与えられた漢字である「道徳」は道教(道)+儒教(徳)のイメージを感じます。儒教や道教は意識しなくても日本人の生活に道教と儒教がしみこんでいます。日本人も東洋人ですから、道教と同じ自然感覚を昔から持っていたのかもしれません。それだけに道教のわかりやすい説明は簡単ではありません。

 

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道教の特徴に陰陽思想と五行思想があります。陰陽思想は宇宙のすべての物事が混沌から始まり、陰と陽に分かれる、これらは相反するもので必ず両方が存在するという思想で、ゾロアスター教にも近く、今では陰陽道として分離しています。遠心力があれば求心力がある、膨張があれば収縮がある、暑い寒い、柔らかい硬い。女性が「陰」に分類されるのは昔らしいですね。どちらがイン(陰)でどちらがヤン(陽)かは別にして、陰陽(インヤン)という考え方は宇宙のすべてを表す大原則と考えます。陰と陽を表すマークは今でも韓国や占いでよく見かけますね。

 

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五行とは自然哲学の思想で、万物は木、火、土、金、水の五元素からなるという考え方です。現在では分子とか原子とか科学的な分類ですが、当時は少し考え方が違います。例えば五臓で心臓は火、灰が金など5つの物をすべて5元素に分けます。例えば指、色、方向、季節なども分けるのです。季節の例であれば4つしかないのですが、土には「土用」が入っており少し無理やりな気もします。中国は五つに分ける事が多く(儒教でもそうですね)、陰陽思想よりは少し理解が難しいですね。日本にはあまり深く根付いていない考え方で、日本は3つに分ける事が多いですね。

 

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道教はこのように宗教的で明確な教えというより自然の分類を定義しています。分類方法が日本人の感性にも影響しています。ゴレンジャーシリーズは五行の考え方を子供たちにわかりやすく説明しているようにも感じます。異なる個性が集まり一人が欠けてもだめなのです。ゴレンジャーこそ五行。

 

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