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2015年7月16日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する ギルガメッシュ叙事詩

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ギルガメッシュはメソポタミア、シュメール人の王で紀元前2600年頃に実在した王をモデルにしていると考えられています。なぜそんな昔のことがわかるかと言えば19世紀に「ギルガメッシュ叙事詩」という12枚の粘土板で作られた長編の物語が見つかったからです。ギルガメッシュは3分の2が神で3分の1が人間であり、暴君として有名でした。この粘土板はとても古く、神話かつ歴史書としての扱いを受けます。

 

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暴君ギルガメッシュの行動に怒った神はギルガメッシュの競争相手として泥から人間を作りエンキドと名付けます。ギルガメッシュとエンキドは力比べで勝負がつかず親友になります…って高校生の喧嘩のようですね。その後、エンキドは神イシュタルが派遣した牡牛に殺されてしまい、ギルガメッシュは悲しみに打ちひしがれ旅に出ます。エンキドが死んだことから自分にも寿命があると悟り、不老不死を手に入れることも一つの目的です。

 

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旅の途中で神が起こした大洪水から箱舟で逃げる逸話があり、ギルガメッシュの物語の大きな部分を占めています。メソポタミアはチグリス川とユーフラテス川で挟まれていますから巨大な洪水が何度もあった事でしょう。日本の洪水と異なり平野全体が川になり何か月も続いた事もあるのかもしれません。数年前にタイでそんな洪水がありましたね。この物語は旧約聖書のノアの方舟に影響を与えたと考えられています。つまり粘土板は19世紀に再発見されましたが、本来メソポタミアの出身であるイスラエルの人々にギルガメッシュ叙事詩の物語は伝わっており、旧約聖書に取り込まれたと考えられるのです。方舟の物語の後にもギルガメッシュによる永遠の命を探す旅は続きますが、結局永遠の命を得ることはできませんでした。

 

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この叙事詩が書かれた古代バビロニア帝国については別の機会に紹介します。

 

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