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2015年7月25日 (土)

日本の歴史を少し正確に理解する 大東亜戦争の遠因

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私は客観的というよりどちらかといえばアジア寄りの歴史を書いています。そこで最も日本寄りの意見を述べられた方の話を紹介しておきます。「昭和天皇独白録」を参考にします。昭和天皇のお言葉はやはり別格の意味を持ち、究極の日本人の立場だと感じています。天皇陛下は戦争の遠因が黄色人種差別であり、自由移民の国アメリカへの「非日移民法」(日本人の移民を許可しない事)と語られています。アメリカにとってインディアンと同じモンゴロイドが日本人だった、この点は忘れてはならず、国際会議でも激しい差別を受けていたようです。今のサミットを見ていても有色人種は日本のみです、皮肉にも敗戦で勝ち取ったポジションです。日本人の民族差別との戦いは今の私たちにはわかりにくい「孤軍奮闘だった」と感じます。「大東亜」が黄色人種連合を目指したという意味では同感できる部分もあります。

 

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大日本帝国軍が中国を攻めようとしたとき天皇陛下を含め多くの軍隊派閥さえも反対していたようです。日本の軍隊は一枚岩ではなく、特に海軍と陸軍の確執は国内での内戦状態でした。天皇陛下はソ連との戦いを繰り返している段階で中国の中心部に攻め入れば米英が黙っていないと判断していたようです。三国同盟は日本の敵が英米であるという方向性に向かせることで中国との戦争を日本国内では隠そうとしたという考えがあった…と昭和天皇は考えられていたようです。忘れてはいけませんが、情報統制が厳しい時代です。ただ天皇陛下がすでに軍をコントロールできなくなっていたことはこの「独白録」からもわかります。

 

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アメリカとの開戦前に何度も御前会議が開かれています。昭和の開始から戦争までに7回しか開かれていない御前会議のうち4回が開戦直前に開かれているのです。天皇陛下はドイツと同盟を結んでもアメリカは参戦してこないだろうと考えていたようです。日本は経済的に困窮しており、どこかと同盟を結んでお金を借りなければ生きていけませんでした。しかしアメリカはすぐに経済制裁、特に石油と鉄が日本に輸入されることを防ぎ、ハワイに巨大な軍隊をそろえ始めました。日本政府にはアメリカ恐怖のあまり自殺した人までいるのだとか。「勝っても2割程度」つまり完全な勝利ではなく有利なままに終戦を迎えようしていたようですね。アメリカとの開戦に反対をすれば軍部に天皇家がつぶされる、そんな危機感もあったようです。

 

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この独白録で一番考えさせられたのは天皇陛下が「現人神」といわれることに、「私は人間と構造が同じなので神ではない、迷惑である」と言われていることでした。戦後、天皇家がつぶされていたほうが天皇家の子孫にとっては平和だったのかもしれません。自民党は今また天皇家を利用しようとしています。自民党の憲法前文改定案、機会があったら読んでみてください。

 

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