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2015年7月21日 (火)

日本の歴史を少し正確に理解する 二・二六事件

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二・二六事件は1936年に発生したクーデター未遂事件です。この時、クーデター軍が掲げたスローガンは「昭和維新」。維新とはクーデターの意味であり、大阪の平成維新は陳腐なものでしたが平和的である点だけが評価できます。クーデターを起こした彼ら青年将校軍は昭和天皇に昭和維新の宣言を迫りますが、昭和天皇は断固拒否し、クーデター軍の討伐を指示します。自害さえも許さない覚悟であり、天皇陛下の語録に天皇陛下がご自身の強い意志を示したのはこの時と終戦の時だけであるとまでおっしゃられています。ちなみに終戦の時の話は今度映画になりますね。将校の多くは自決、逮捕されてクーデターは失敗に終わります。主犯格は死刑となっており、五・一五事件より厳しい処分です。

 

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彼らの理想は何か言われると私には理解しがたい難しさがあります。基本的には純粋な尊王論に近い考え方のようで、皇道派とか国体原理派とか言われていますが、既に日本は十分なファシズムと天皇家を中心とした国になっていましたので違いの理解、何が不満だったのかを理解する事が困難になります。天皇主権国家と言っても昭和天皇が政治の全権を握っていたわけではなく、政府が決めたことを宣言する役割でした。二・二六事件は「天皇親政」つまり政府ではなく天皇が政治と軍事の全権を掌握する事を目指していたようです。直接政治の中心に立った最後の天皇である後醍醐天皇の時代に比べて昭和日本ははるかに巨大な国家になっていたのですから理想論にすぎないと考えます。天皇陛下が政治と軍事のすべてを行えば、過労で倒れてしまいます。わかりやすく言えば現在の北朝鮮のような体制を目指したのでしょうね。

 

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クーデターは失敗に終わりますが、昭和の時代でも軍隊に強い尊王論があったことは明確です。第二次大戦前の軍隊はプロフェッショナル集団ですが、第二次世界大戦で膨大な戦死者を出してプロフェッショナルが減少し、第二次世界大戦の末期には軍隊とはいえ赤紙で徴収された一般人が中心でした。主戦前の政治は戦前と大きく異なると考えています。ドラマなどでは特攻隊員と家族の愛情や悲劇が描かれますが、戦争末期としては正しい理解と考えますが戦争全体を把握する時に誤解を与えると感じています。いえ終戦直前、天皇陛下が敗戦(ポツダム宣言の受諾)を決めた後でもクーデターが起きるのです。「日本の一番長い日」楽しみです。昭和初期には強い尊王論、天皇崇拝があったと考えています。彼らが戦争を開始したのですから、日本が戦争に巻き込まれたという意見を最近見ますが、やはり天皇神格化を信じていたプロフェッショナルの軍人が世界に戦争を仕掛けたのだと感じています。つまり「神風」を本心から信じて日本軍隊を過大評価し戦争を始めたのでしょう。

 

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神の力を信じていなければ無謀だとすぐに理解できそうな大東亜戦争に入っていきます。

 

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