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2015年7月 9日 (木)

日本の歴史を少し正確に理解する 大東亜共栄圏

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大東亜共栄圏の理解は昭和歴史学習のゴール地点です。第二次世界大戦中の話なのですが、ゴールを定めてから昭和初期の歴史を理解したいと考えており概要を調べておきます。大東亜共栄圏構想は1941年、アメリカに宣戦布告した時の演説に含まれており、1943年に大東亜共同宣言が採択されています。当時の総理大臣は今でこそ悪名高き東条です。

 

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大東亜は「日本、満州、中華民国を一つに経済共同体とし、東南アジアを資源の供給地域にする」という宣言です。アジアの欧米による植民地支配からの脱却、大東亜戦争(太平洋戦争)によりアジアの自衛を達成し世界平和を目指すという聞こえの良いASEANに近い内容です…戦争を手段とする面を除けば。また「最終ゴールは世界平和」という事であり憲法9条の主旨とも大きな差が無いように見えます。しかし表現は表向きであり、そもそも力(武力)による支配を宣言しており、本心は日本がアジア全体を軍事支配すると言っているようなものです。それだけにアジアの国々は今でも日本が憲法9条を守るなんて信じないのではないかとさえ感じています。

 

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目指していた表向きは「アジア国家連合」ですが、日本による植民地化を進めていたという解釈があり、私も後者に同感です。日本語による教育の推進、神社の造営、アジアから人や物の搾取を進めながらも、英語やフランス語が強要されていた地域で現地の言葉を取り戻し、インフラの構築を進めました。物事は何でもそうですが、どんなに悪い事でもいくつかの良い面があります。総論で言えば当時の大日本帝国とアジアの国々とで大東亜共栄圏の意義は真逆と言っていいほど解釈が分かれます。日本の事を許してくれている国々は宗教的な(仏教的な)寛容さを示してくれているだけであり「大東亜共栄圏に賛成」という国はないでしょうし、歴史的な悪政とみられているでしょう。

 

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重要な事として、大東亜共栄圏の定義は欧米植民地からのアジア解放が目的です。大日本帝国としてもアメリカの巨大さは戦前から理解できていたでしょう。アメリカやロシアと戦うためには膨大なエネルギー資源と、戦闘員となる人材の供給地としてアジアを取り込まなければ勝てない事がわかっていました。つまり単なる植民地化、資源の供給地ではなくアジアとの共同戦線を目的としていた事は事実であり、アジアにとっては「植民地化よりはるかに悪質な結果」が待っていました。現地の人を日本兵として大量につれ出して犠牲者を出し、資源を搾取したのです。なぜこのような大東亜共栄圏構想に到達したのか、これから少しでも理解していきたいと考えています。

 

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