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2015年7月

2015年7月31日 (金)

日本の歴史を少し正確に理解する 第二次上海事変(日中戦争)

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1937年に発生した日本と中国の戦争です。

 

申し訳ないのですが南京事件については割愛させていただきます。私には扱いきれない難しい事件ですからね。ただ南京事件(南京大虐殺)は第二次世界大戦中と勘違いしていましたが、日中戦争だったのですね。大東亜戦争と呼ぶ場合は日中戦争も太平洋戦争も含むようです。日本は連続して戦争を起こしているため、開戦のタイミングがわかりません。終戦だけは明確なのですけどね。

 

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宣戦布告は行われませんでしたが、最初は上海での戦闘が起点となっているようです。ちなみに日中戦争の終戦は太平洋戦争の終結と同じく19458月です。8年も続いたのですね、いまでも中華人民共和国の記念日になっています。最初は中華民国との争いでしたが、後半になると中国共産党(現在の中華人民共和国)が登場します。被害者数は私には判断できません。数千万人という数字までありますし、今から数えられるはずもありません。また治安悪化、環境悪化による病死者など間接的な被害者も少なくなかったでしょう。

 

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きっかけは上海で日本人が殺害されたことと言われていますが、単にきっかけにすぎません。そんな短絡的なものではなく、日本に長期的な計画、後に大東亜共栄圏という計画があったと疑っています。だいたい、関東軍という名前はおかしくないですか?中国で「関」といえば「函谷関」そこまで支配することを前提にした軍隊と感じてしまいます。ただしこの時期は日本国内も混乱しており二・二六事件の翌年です。中央の統制が行き届いていたのか、よくわかりません。大量虐殺に走ったのは中央統制が失われていた不安定さもあったように感じます。満州事変もそうですが、この頃の日本は確かに何かがおかしく、理由がよくわかりません。軍隊が巨大化しすぎており、各地の部隊が暴走していたようにも感じます。二・二六事件自体が暴走したクーデターであり、日本国内でさえも統制がとれていなかったように感じます。

 

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日中戦争は宣戦布告が無いまま始まりました。しかし真珠湾の時とは異なり作戦による奇襲ではなく地方部隊の暴走から始まった、だから日本中央政府として宣戦布告をすべきかどうかさえも判断が着いていなかったのではないでしょうか。政府が弱体化し、軍部が強くなりすぎていたため大東亜戦争はなし崩し的に始まってしまったようにも見えます。すべては五・一五事件で犬養毅が暗殺され、日本から政党政治が失われた結果であるとも言えます。もちろん軍隊が統制できなかったのは大日本帝国政府、日本国民の責任であり、責任を個人や一団体に押し付けたりあいまいにしたりするつもりはありません。

 

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2015年7月30日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する 北欧神話

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北欧神話は13世紀ころにまとめられたスカンジナビア半島の巨人たちの神話です。他の神話に比べれば圧倒的に新しいので古代神話として取り上げるべきではないのですが、あまりに有名なので取り上げておきます。とにかくゲームで有名なのです。なぜかと言えば「最後に神々が全員死ぬ」というストーリーの特殊性、最終戦争=ラグナロクがゲームに最適な物語なのでしょう。ただ末法思想はすべての宗教にありますのでラグナロクの洗練されたストーリー性が好まれているのかもしれません。

 

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ゲームの影響で北欧神話の創世の神々は誰も知らないのに、後半のラグナロクに登場する神々だけはやたらと有名です。オーディン、ロキ、ヴァルキリー、トール、ジークフリート、フレイにフレイヤ、フェンリル。また世界の中心に宇宙樹があるという考え方もゲームや映画で取り上げられやすいようですね。

 

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グングニルの槍を持つ最高神、オーディンはラグナロクでロキが作ったフェンリルに食べられる…なんてゲームが好きな人なら常識なのかもしれません。死者の魂を戦死者の館、ヴァルハラに集めるのがオーディンの侍女たちであるヴァルキリーであり、いろんなゲームで人気です。オーディンの息子、雷神トールは豊饒の神でもあります。雷が豊饒の神となるという物語の原因として、雷が落ちた後にはきのこ類がよく育つという事との因果関係を考える研究者もいるようですね。日本でも雷を「稲妻」つまり稲の妻と書き、雷の神である現人神の天皇は農業の神でもあります。

 

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ちなみにオーディンの死を予言したのは女神、ノルン。そのうちの3名、ウルズ、ヴェルザンディ、スクルド。名前を知っている漫画ファンは多いはずです。ああ、歴史の話からはかけはなれていますね。

 

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2015年7月29日 (水)

日本の歴史を少し正確に理解する 氷河期

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時代を12000年戻します(笑)

 

縄文時代の初期が最後の氷河期で最終氷期と呼ばれます。日本ではマンモスなど大型哺乳類が絶滅した時期であり、海水面が現在より120mも下がっていたそうで、日本はアジア大陸と陸続きでした。氷河期が終わり、温暖化が始まった頃にもう一度温度が下がったそうで、この気候変動は隕石の影響ではないかと言われており、わずか10年で7℃も気温が下がったそうです。重要な教訓は科学を持たない縄文人がこのような激変の気候を生き残り現代まで人類が続いている事です。

 

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海水面が120mも下がると日本の面積は広がりますね。ただし海上交通は全滅です。瀬戸内海が無くなるので瀬戸内の海産物は全滅です。地中海もなくなるか湖になるでしょうし、アジアとオーストラリアが陸続きになりさらにオーストラリアと南極が寒冷化のため氷河でつながれば日本は石油が輸入できなくなりますね。そのような状態がわずか12000年前に起きたていた、その前は何万年も続いていたのです。さてところで現在は氷河期でしょうか、間氷期でしょうか。アルプスなどに氷河がある現代はまだ氷河期だそうで、まだ温暖化が進む回復期だそうです。

 

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現在の温暖化は否定しませんが「本当の」原因がわかりません。同様に氷河期の原因も推測でしかわかっていません。いくつかの仮説原因がありますが、短期的な寒冷化原因は巨大火山の噴火や隕石の衝突があります。しかし火山や隕石による寒冷化は10年から長くて100年程度しか続きません。何万年も何百万年も気温が下がる氷河期の理由はもっと大規模で長期的です。地球が太陽から離れる、太陽の活動が低下する、すべての大陸が極(南極、北極)に集中するなどが考えられます。今後はもっと研究が進んでいくでしょう。

 

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私は寒さが苦手です。温暖化は心配ではありますが、暖かい幸せな時代に生きていると感じています。人間が赤道近くから北極近くまで、南極を除けばほぼ全域で暮らしている現代は本当に幸せな気候の時代です。前回話題にしましたが中世の小氷河期でさえスイスは氷河におおわれ、ヨーロッパ、ロシア、カナダでは人が住めなくなり戦争が起きたほどです。第一次世界大戦まで気候変動が産業革命を起こし世界を巻き込む戦争が引き起こされたと考えています。もちろん戦争の根本原因は人間の性ですが、気候変動が人間の危機感をあおる一つの原因であったことは確かでしょう。一方で、技術の発展は気候変動が大きな活力になったと考えており、温暖な時代に技術にあふれた地球に住む私たちは本当に幸せです。第一次世界大戦は気候変動が一つの大きな要因と考えられますが、第二次世界大戦となりますと気候は関係ありません。本当に理由のわかりにくい戦争です。

 

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2015年7月28日 (火)

世界の歴史を少し正確に理解する ペルシア神話

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メソポタミアとインドの間にある現在はイラクと呼ばれるペルシア、ここにはインドの神話の原点となる神話があり、インダス文明に近かったとも言えます。残念ながら文字は残っていないのですが、紀元前6世紀ごろにゾロアスター教として仕上りました。ゾロアスターは善と悪との戦い、最後には善が勝つという宗教であり神話です。そのため神々も善と悪にわかれ、善悪を判断する神々もいるのです。

 

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善の親玉、アフラ・マズダーと悪の親玉、アンラ・マンユは何千年も戦います。ただし3000年で1単位になっているようです。1単位ごとに救世主が現れ、善が勝つのです。そして現在が最後の3000年周期といわれているようです。他の神話に比べ善悪がはっきりとしていることは特殊ですね。

 

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この神話を作ったアーリア人はペルシア(イラク)からインドに流れていったと言われ、今ではペルシア人とインド人の一部がアーリア人を祖としています。インド・ヨーロッパ語族の一部でもありますね。そのためヴェーダにはペルシア神話と同じ神が出てきますが、善と悪が逆転している例があるそうです。これは民族間対立の影響が考えられますね。

 

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メソポタミア、インダスは距離があり文明に大きな差があるのですが、その間のつなぎとしてゾロアスター、ペルシア文化があり、共通性と独自性を持っているのが面白いですね。

 

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2015年7月27日 (月)

日本の歴史を少し正確に理解する 温暖化と小氷河期

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私たちがはっきりとわかっているのは約6000年前、縄文時代の温暖化です。現在の温暖化の10倍近い速度で温暖化しており、東京の広い部分は水没しました。ただ当時の人は気軽に家を転居できましたので支障はありませんでした。温暖化の原因はわかっていませんが、少なくとも人間の活動、CO2排出とは関係がありません。氷河期から比べると100m以上も海水面が上昇したそうです。温暖化が進んだ時、人類は滅んだのでしょうか。いえ、その逆で生物が激増し、食物が豊かになり日本人口は増加します。縄文時代は豊かな時期で、日本に農耕は育たず、土器は食料を貯める目的というより装飾による芸術作品でした。つまり平成の温暖化は当時の温暖化速度に比べればはるかに緩やかなので、人間活動が必ずしも原因とは言えません。なぜそんな世論に対抗するようなことを言うかと言えば西暦1300年頃から1850年頃までが小氷河期と呼ばれているからです。最近でしょ、小氷河期からの回復は現在でも続いていると考えられており、それがたまたま産業革命以降なので温暖化のカーブとCO2濃度の変化に相関がありそうに見えてしまいます。縄文時代の温度まで気温が自然回復すると考えればまだかなり気温も水面も上がりそうです。地球の歴史上、地球上のすべての氷河が融けて初めて「間氷期」とよばれますから現在もまだ小氷河期が続いているのです。

 

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小氷河期はヨーロッパやアメリカ北部に影響が大きかったようです。スイス全域は氷河で覆われ、ヨーロッパ北部の海は凍結し、ヨーロッパで食物が育たないため餓死者が増え、死者が放置されたことで衛生状態の悪化により伝染病が蔓延します。江戸時代後期だった日本でも飢饉が頻発し、多くの餓死者を出した時期です。産業革命はこの寒冷状態に打ち勝つため発生したとも言えます。とにかく食料や燃料を温かい所から運んでこなければヨーロッパは全滅する勢いでした。暖かい服が必要だったので、最初に育ったのは紡績技術です。ヨーロッパが温かいアフリカ、インド、アジアを植民地としたのは彼らが生きていくためですし、食料の大量運搬のために蒸気船や鉄道を開発し、スエズ運河まで作っています。必要は発明の父。ただし燃料として当時は鯨油と石炭しかなく、南極にも中世の捕鯨基地が残っているそうです。南極は巨大な油田だったのです。ロシアやドイツが南下するための戦争(第一次世界大戦)を起こしたのは彼らが生き残るためでした。ロシアの社会主義革命も、ヨーロッパの民主革命も飢餓状態の市民が選んだ生き残り策だったように感じます。

 

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しかしアメリカのGo Westは小氷河期と関係があるように見えません。アメリカ領土拡大の最大要因は資本主義にあると考えています。資本主義は人に「贅沢」を追求させ、常に利益の拡大を目標にします。「減益」は投資家が株式撤退する原因になります。利益が出過ぎたので減益しようとは誰も考えません。どんなに大きな利益を出しても、その利益が次の年の「前年比」標準となります。資本主義は資本家(金持ち)が偉いような錯覚を覚えさせ、教育ママは子供を金持ちに育てるためにガミガミと怒ります。最近は男親まで同じような状態ですね。つまり資本主義は利益追求のため無限に戦争を仕掛ける恐怖の思想であると感じています。特に資本主義の最大の欠点は常に消費の拡大を目的としているところです。資本主義こそが地球温暖化対策の敵です。それでは共産主義が良いのかと言えばそうでもなく、結局利益の追求は人間の性でしょうか。質素に暮らす、生きていける程度でよいという感覚を全員が持てば経済的な拡大は不要のはずなのですが。そして経済を縮小しない限り、本当の温暖化対策はできません。

 

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ただし温暖化が続く限り人々の生活は豊かになり、平和になります。残念ながらいつか地球は再び人類が滅びるほどに寒冷化します。ただ人間が地球の環境をコントロールしようとする考え方自体が資本主義です。温暖化の抑制も寒冷化の防止も人間には無理です。地球と共に生きる、海面の上昇や下降は自然なものと考えるべきです。そして寒冷化よりも温暖化の方が世界平均的に見れば幸福であることを理解すべきです。温暖化や寒冷化とは無関係に人間は経済活動を縮小すべきですが、資本主義全盛の現代には無理な話です。私一人で資本主義に逆らおうとも思いません(笑)

 

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2015年7月26日 (日)

世界の歴史を少し正確に理解する ヨーガ

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なぜ神話の話にヨガを挟むのかと聞かれそうです。最近ヨガ教室に通っています。週に1回、1時間だけですので、体幹のバランスが悪いうえ体が硬い状況は改善せず、伝統的なヨガのポーズである「勝利」「バランス猫」等でさえも苦労しています。鳩のポーズに至っては「やさしい鳩」でさえできません(涙)ヨーガは古代遺跡、モヘンジョダロから坐を組み瞑想をする像が発見されています。当然仏教より前です。ヨーガはインドの古代文明、神話を内在しているのです。日本にも坐を組む仏像が多いのですが、ヒンドゥー寺院に行くととんでもないバランスで立つ神様をたくさん見かけます。文献としては紀元前800年ころからヨーガという文字を見かけるそうです。

 

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私が習っているヨーガはハタ・ヨーガ系で、呼吸法やかなり体力を使うポーズをとります。個人的に最も苦手なのは板のポーズで1分が永遠に感じます。ヨーガは空海の時代に中国から日本へ伝播し、坐禅として広がりました。近代の最初のブームはオウム真理教事件の影響で下火になりましたが、今ではジムで週に何回もヨガ・トレーニングが行われるほど人気が回復しています。

 

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コーチに毎回厳しく言われるのは呼吸法(プーラーナヤーマ:鼻呼吸)と体を中心から開く意識を持つこと、肩を落とすこと、へその力を入れる事です。特に言われるのは眉間と喉を開くことですが、この場所はチャクラと呼ばれます。特に眉間のアージュナー・チャクラを開くように「眉間にしわを寄せないように!」と怒られます。ただ力が入るとどうしても眉間にしわが…(笑)。チャクラは仏教でも重要視されており、ヨーガが先かインド宗教が先か、もしくは同時に進化してきたものではないかと想像できます。

 

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私の場合、瞑想、リラックス、修行というより「いかにポーズをごまかすか」という後ろめたい気持ちに負けており心を痛める日々です(笑)

 

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2015年7月25日 (土)

日本の歴史を少し正確に理解する 大東亜戦争の遠因

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私は客観的というよりどちらかといえばアジア寄りの歴史を書いています。そこで最も日本寄りの意見を述べられた方の話を紹介しておきます。「昭和天皇独白録」を参考にします。昭和天皇のお言葉はやはり別格の意味を持ち、究極の日本人の立場だと感じています。天皇陛下は戦争の遠因が黄色人種差別であり、自由移民の国アメリカへの「非日移民法」(日本人の移民を許可しない事)と語られています。アメリカにとってインディアンと同じモンゴロイドが日本人だった、この点は忘れてはならず、国際会議でも激しい差別を受けていたようです。今のサミットを見ていても有色人種は日本のみです、皮肉にも敗戦で勝ち取ったポジションです。日本人の民族差別との戦いは今の私たちにはわかりにくい「孤軍奮闘だった」と感じます。「大東亜」が黄色人種連合を目指したという意味では同感できる部分もあります。

 

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大日本帝国軍が中国を攻めようとしたとき天皇陛下を含め多くの軍隊派閥さえも反対していたようです。日本の軍隊は一枚岩ではなく、特に海軍と陸軍の確執は国内での内戦状態でした。天皇陛下はソ連との戦いを繰り返している段階で中国の中心部に攻め入れば米英が黙っていないと判断していたようです。三国同盟は日本の敵が英米であるという方向性に向かせることで中国との戦争を日本国内では隠そうとしたという考えがあった…と昭和天皇は考えられていたようです。忘れてはいけませんが、情報統制が厳しい時代です。ただ天皇陛下がすでに軍をコントロールできなくなっていたことはこの「独白録」からもわかります。

 

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アメリカとの開戦前に何度も御前会議が開かれています。昭和の開始から戦争までに7回しか開かれていない御前会議のうち4回が開戦直前に開かれているのです。天皇陛下はドイツと同盟を結んでもアメリカは参戦してこないだろうと考えていたようです。日本は経済的に困窮しており、どこかと同盟を結んでお金を借りなければ生きていけませんでした。しかしアメリカはすぐに経済制裁、特に石油と鉄が日本に輸入されることを防ぎ、ハワイに巨大な軍隊をそろえ始めました。日本政府にはアメリカ恐怖のあまり自殺した人までいるのだとか。「勝っても2割程度」つまり完全な勝利ではなく有利なままに終戦を迎えようしていたようですね。アメリカとの開戦に反対をすれば軍部に天皇家がつぶされる、そんな危機感もあったようです。

 

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この独白録で一番考えさせられたのは天皇陛下が「現人神」といわれることに、「私は人間と構造が同じなので神ではない、迷惑である」と言われていることでした。戦後、天皇家がつぶされていたほうが天皇家の子孫にとっては平和だったのかもしれません。自民党は今また天皇家を利用しようとしています。自民党の憲法前文改定案、機会があったら読んでみてください。

 

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2015年7月24日 (金)

世界の歴史を少し正確に理解する 古事記とインド神話の関係

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新約聖書がキリスト教のバイブルであるならば、仏教は新約のバラモン教です。仏教はインドで発生し、中国的な解釈が加えられたのちに日本に入ってきました。古事記は仏教が日本に伝来した後に書かれていますから、仏教、その背景にあるインドの神話が影響を与えたとしてもおかしくありません。インドの神話にはメソポタミアの神話が影響を及ぼしていますから、インド神話、ギルガメッシュ叙事詩と日本の神話を比較する本格的な研究が進んでいます。興味があれば研究論文を参考にしてください。ここでは聞きかじった程度の話題を紹介しておきます。

 

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明らかに似通った神話がいくつかあるのですが、有名な例として「ヤマタノオロチ」を上げる学者の方々が多くいらっしゃいます。一般的には英雄が竜、ドラゴンを倒す話です。また太陽神はどの神話にも出てきますが日本でも太陽神であるアマテラスは最高神の一人であり、エジプト神話の太陽神ホルスも最高神です。ただし太陽を最高神に据えるという感覚は太陽の重要さから考えれば自然であり、他の神話から伝わったのではなく各地で同時多発的に発生していてもおかしくありません。事実エジプト神話ではたくさんの太陽神が出てきます。神話の面白い共通点として雷の神ブラフマーには漢字で「梵天」「天皇」という言葉が与えられており、ギリシャ神話で雷神ゼウスは最高神です。このブラフマーやゼウスと日本の天皇家との関係はわからないのですが、太陽と同じくらい雷は格の高い自然現象と考えられていたのでしょう。科学の力は時として無駄な知識を与えてくれます。雷は水滴による静電気の集合体だと私たちは知っています。しかし昔の人はそんなことは知りません。雲の上にいる神が雷を落とす、ヒンドゥー教では「インドラの矢」と呼ばれました。

 

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仏教と共に日本にはインドの神々がたくさん進出してきました。仏陀、菩薩、如来などは高貴な存在ですが、より庶民的な七福神にシヴァやサラスヴァティーが含まれるのは不思議です。特に破壊神シヴァはふくよかな顔で大黒天になり、清水寺などで見かける事が出来ます。古事記にはいくつもの不思議な出来事が出てきますが、インド神話を見ればその背景に納得ができる事もあるようです。さすがに私はそこまで読み込んでいないので詳しい事は言えません。

 

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イザナギが死んだとき冥界にイザナミが助けに行くシーンがあります。これも海外の神話にそっくりな物語がありましたね。

 

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2015年7月23日 (木)

日本の歴史を少し正確に理解する 第二次世界大戦の呼び方

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戦争の呼称に対して個人的にこだわりはありません。私は国粋主義者でもないですし、それどころか国語が得意ではないですからね。言葉に含まれる微妙なニュアンスはわかりません。でも皆さんから怒られないように事実を曲げずに書いておけば、GHQが「大東亜戦争」という言葉の利用を禁止し、「太平洋戦争」と呼び換えたので、私たちも太平洋戦争と学びましたね。日本は戦争が終わるまで、「大東亜戦争」と呼んできました。さてここではどう呼ぶか、とりあえず大東亜戦争と呼びます。理由は後程。

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ヨーロッパが中心舞台となった第二次世界大戦にはなぜか大東亜戦争が含まれます。個人的には別々の戦争が同時期に起きたと分類したほうがわかりやすいと感じており「世界大戦」とまとめる理由は理解できません。日本はドイツとイタリアは同盟関係にありましたが、単なる日本にとっての心のよりどころ程度の存在で、協力して戦ったわけではありません。太平洋戦争という呼び名の悪い所は日本対アメリカという図式しか見えてこない事です。日本はアジアに対して大規模な戦争を仕掛けて膨大な被害を出しました。アメリカ人の犠牲者より圧倒的にアジアの犠牲者が多いのです。戦線は朝鮮半島、中国、更に南に下りマレー半島の先、シンガポールやその周辺の諸島までに及びます。日本が被害を与えた範囲を考えれば大東亜戦争と呼ぶべきであり、太平洋戦争と呼ぶとアジアの人たちへの被害が隠されてしまうような気がするのです。アメリカとしてはアメリカが被害者だとわかりやすい太平洋戦争にしたかったのでしょうけどね。

 

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呼び方で戦争被害者の数が変わるわけではありません。しかし学校教育で太平洋戦争と言えば日本の子供たちは日本がアジアに与えた被害を過小評価してしまい、アメリカに原爆を落とされ敗れた被害国と誤解しそうです。事実私もそう思っていましたし、日本の被害者の数は学びましたがアジアの国の被害者の数は全く学びませんでした。アジアで戦争があった事、日本が侵略した事さえもよく知らなかったのです。シンガポールに初めて出張に行って思い知らされるという情けなさでした。更に第二次世界大戦だと言えばアジアは単に大きな戦争の局地戦であり、日本は巻き込まれただけだと誤解を与えかねません。どうしても太平洋戦争と呼びたいのであれば、この戦いには二つのフェイズがあって、前半が大東亜戦争であり、後半が太平洋戦争と言えば理解ができるような気がします。

 

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便宜上、タイトルでは第二次世界大戦という呼び方を使わせていただきます。ただ、文章中では大東亜戦争という言葉を選ばせていただきます。

 

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2015年7月22日 (水)

世界の歴史を少し正確に理解する ヴェーダとラーマーヤナ

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ヴェーダ(梵)はバラモン教の経典ですが、インドの原始的な神話がまとめられています。原点といえるリグヴェーダには、デーヴァとよばれる神々の中で主に軍神インドラとその宿敵であるアスラの戦いが描かれています。しかし神々はヒンドゥー教で進化し、プラーナという書物に整理されます。私たちが知るインドの神々はブラーナに登場するのです。ブラフマーやシヴァなどもプラーナに登場します。

 

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インド神話の面白いところは更に進化を続けることです。その一つが叙事詩「ラーマーヤナ」で新たにハヌマーンなどの神々が登場します。猿の化身ハヌマーンは中国にわたって西遊記のモデルになったという噂まであり、ラーマーヤナが物語なのか宗教書なのかわかりにくい原因です。西遊記を見て孫悟空が実在したとか神であるとかは思いづらいですよね。

 

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ヴェーダは神話や歴史書ではありません。祭事と政治的を扱う法律書です。最も有名なのはヴァルナ制とインドの言葉で呼ばれていますが、私たちに耳慣れたポルトガルの言葉を使えばカースト制度です。非常に細かい身分制度で、何がすごいかといえば現在もインドの文化に根強く残っている点です。メソポタミアも神聖政治、神と王が同一視されました。日本も天皇が現人神ですね。インドのバラモンも歴史的に見れば珍しくない階層ではありますが、日本の天皇制が象徴になっている状況とは異なりインドは今でも神話の時代を生きているのです。

 

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もう少し、インドの話を続けます。

 

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2015年7月21日 (火)

日本の歴史を少し正確に理解する 二・二六事件

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二・二六事件は1936年に発生したクーデター未遂事件です。この時、クーデター軍が掲げたスローガンは「昭和維新」。維新とはクーデターの意味であり、大阪の平成維新は陳腐なものでしたが平和的である点だけが評価できます。クーデターを起こした彼ら青年将校軍は昭和天皇に昭和維新の宣言を迫りますが、昭和天皇は断固拒否し、クーデター軍の討伐を指示します。自害さえも許さない覚悟であり、天皇陛下の語録に天皇陛下がご自身の強い意志を示したのはこの時と終戦の時だけであるとまでおっしゃられています。ちなみに終戦の時の話は今度映画になりますね。将校の多くは自決、逮捕されてクーデターは失敗に終わります。主犯格は死刑となっており、五・一五事件より厳しい処分です。

 

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彼らの理想は何か言われると私には理解しがたい難しさがあります。基本的には純粋な尊王論に近い考え方のようで、皇道派とか国体原理派とか言われていますが、既に日本は十分なファシズムと天皇家を中心とした国になっていましたので違いの理解、何が不満だったのかを理解する事が困難になります。天皇主権国家と言っても昭和天皇が政治の全権を握っていたわけではなく、政府が決めたことを宣言する役割でした。二・二六事件は「天皇親政」つまり政府ではなく天皇が政治と軍事の全権を掌握する事を目指していたようです。直接政治の中心に立った最後の天皇である後醍醐天皇の時代に比べて昭和日本ははるかに巨大な国家になっていたのですから理想論にすぎないと考えます。天皇陛下が政治と軍事のすべてを行えば、過労で倒れてしまいます。わかりやすく言えば現在の北朝鮮のような体制を目指したのでしょうね。

 

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クーデターは失敗に終わりますが、昭和の時代でも軍隊に強い尊王論があったことは明確です。第二次大戦前の軍隊はプロフェッショナル集団ですが、第二次世界大戦で膨大な戦死者を出してプロフェッショナルが減少し、第二次世界大戦の末期には軍隊とはいえ赤紙で徴収された一般人が中心でした。主戦前の政治は戦前と大きく異なると考えています。ドラマなどでは特攻隊員と家族の愛情や悲劇が描かれますが、戦争末期としては正しい理解と考えますが戦争全体を把握する時に誤解を与えると感じています。いえ終戦直前、天皇陛下が敗戦(ポツダム宣言の受諾)を決めた後でもクーデターが起きるのです。「日本の一番長い日」楽しみです。昭和初期には強い尊王論、天皇崇拝があったと考えています。彼らが戦争を開始したのですから、日本が戦争に巻き込まれたという意見を最近見ますが、やはり天皇神格化を信じていたプロフェッショナルの軍人が世界に戦争を仕掛けたのだと感じています。つまり「神風」を本心から信じて日本軍隊を過大評価し戦争を始めたのでしょう。

 

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神の力を信じていなければ無謀だとすぐに理解できそうな大東亜戦争に入っていきます。

 

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2015年7月20日 (月)

世界の歴史を少し正確に理解する インド神話と七福神

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メソポタミアとは距離があったためかインドでは独特の神々が生まれます。多神教は原始宗教と言われますが、個人的にはそう考えていません。自然が豊かで生命力にあふれる土地で人間は神と「共存」します。木陰に色んな神々の存在を感じる事ができますよね。日本でも山を歩いていると「誰かに見られている」と感じる事があります。一方、砂漠で神は隠れる場所がありません。神は天から全体を把握し厳しい環境の中でも生き残るために厳しい「契約」を望みます。多神教ではなく一人の「神」に集約します。神はキリスト教ではゴッド、ユダヤ教ではヤハウェ、イスラム教ではアラーと言われますが、ヤハウェの読み方が言語によって変わっただけです。一神教は特殊と考えています。インドは自然が豊かな国でしたから日本以上に多くの神々が地上にあふれ、人によって信仰する神はまちまちです。仏教はバラモン教の進化版ですから考え方は原則同じであり、私たち日本人がいろんな宗派(神)を選ぶのと同じです。宗派が違えば神が違います。しかしキリスト教やイスラム教では派閥が違っても神は一人です。

 

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インドのヴェーダ神話はバラモン教、現在のヒンドゥー教とつながっており、宗教と神話が重複しています。インドの神々は仏教につながるため今の日本の生活にも深くしみこんでいますね。ちなみにブッダもヒンドゥー教の神の一人です。創造神ブラフマーは日本では梵天と呼ばれ、妻サラスヴァティーは弁財天と呼ばれています。インドの宗教の特徴は創造神に対して維持神がいます。ヴィシュヌです。現在の世界を維持している神なのですが、不思議にあまり人気がなく信仰の対象にはなっていないようです。

 

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現在のインドで最も人気があるのは世界に終末をもたらす破壊神シヴァ、日本では大黒天です。シヴァは日本でも人気がありますね、豊臣秀吉が好きでした。その他にもシヴァとパールヴァティーの息子である像の顔を持つガネーシャも商業の神として大人気で、インドではお店でもタクシーの中でもガネーシャの人形を見かけます。私のもインド土産はガネーシャの木彫り人形でした。インドラは雷の神で帝釈天、天皇という漢字も中国で与えられています。このインドラはメソポタミアなどでも信仰されていた古い神だそうです。

 

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シヴァの妻でガネーシャの母であるパールヴァティーは穏やかで美しいのですが怒るとカーリーに変貌します。パールヴァティーは漫画、サザンアイズの主人公(パイ)でしたね、たちの悪いカーリーに変身していました。もう一人の主人公、八雲は「出雲」の別称であり、細かいところまでこだわっている漫画でした。他にも魔族であるアスラ(阿修羅)、ヤマ(閻魔)などは日本にもたくさんの仏像として存在しています。もう少しインドの神話を見ていきます。

 

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2015年7月19日 (日)

日本の歴史を少し正確に理解する 血盟団と五・一五事件

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幕末から日本は暗殺の時代です。昭和になって始まったわけではありません。五・一五事件は犬養毅総理大臣を殺害したテロですが、海軍が組織的に動いたわけではありませんので、テロ、暗殺として扱われます。二・二六事件のようなクーデターではないのですが、問題は事件後の総理大臣選定にあります。軍部から総理大臣を出したことで大正デモクラシー、普通選挙により達成した政党政治が終焉を迎え、「挙国一致内閣」となってしまいます。日本の軍国主義については今後のテーマとなりますが、ここでは暗殺にテーマを絞ります。

 

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五・一五事件の少し前に血盟団事件があります。血盟団は暗殺だけを手段として作られた政治組織でした。「暗殺により社会を変える」という風潮は明治維新近辺で多かったのですが、大正時代の原敬総理大臣暗殺、そして昭和に入っても続いています。一つには明治維新の成功の陰で人切り以蔵など暗殺のプロフェッショナルが暗躍し、維新を達成の大きな役割を担ったと思われているからではないでしょうか。

 

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明治維新で暗殺された人物といえば井伊直弼、坂本龍馬、大久保利通、大村益次郎など数えきれません。特に井伊直弼の暗殺、桜田門外の変は徳川幕府にとって致命傷でした。暗殺が歴史を変えたと日本国民に印象付けた最も悪い事例です。血盟団の事件までは明治維新から約60年もたっており、既に誰も明治維新を経験していない世代でしたが日本に嫌な文化が残っていました。犬養氏の暗殺と満州は直接的な関係がありません。ただ次の総理大臣が軍閥であり政党政治ではなくなったことで関東軍の処分が軽微となり、満州国成立への障害が無くなったことは結果として事実です。

 

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どうも昭和前期の歴史は暗いですね。

 

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2015年7月18日 (土)

世界の歴史を少し正確に理解する メソポタミアの神々

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粘土板のおかげで驚くほどに歴史が残っている世界最古の文明、メソポタミア。神々の名前だけでもなんと2000もわかっているそうなのです。紀元前2000年より以前ですよ、驚きですね。ギルガメッシュとエンキドは有名な神ですが、神々が多すぎるためか他にはあまり有名な神はいません。それでも日本のゲーム文化も多様性は優秀で、耳にはさんだことがある神々の名前が出てきます。

 

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創造神話はかなり特殊で(言葉を変えれば不自然で)、最初は真水のアプスーと塩水のティアマットが生まれます。ティアマットは蛇の形で描かれ、彼女の子供たちも蛇です。ティアマットは12の怪物を生み出します。ティアマットはマルドゥークと戦い二つに裂かれて殺され半分が天に、半分が地になるのです。そして涙がチグリス・ユーフラテス川になるのです。つまり神が世界を作る創世神話ではなく、怪物であるティアマット自体が「地球本体」に変化したのです。

 

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ティアマットに勝利したマルドゥークはバビロンという都市(国)の守護神であり、人間を作った創造主です。その神殿がバビロンのジグラッドの上に作られたのですからバベルの塔の主とも言えます。またアフロディーテとアテナイを合わせたような神、女神イシュタルがいます。彼女はギルガメッシュに振られたので腹いせに牡牛を送り、その牛が親友エンキドを殺してしまいました。ギルガメッシュに失恋したことが原因であり、人間的ですね。20世紀ほど後のギリシャ神話にも続きそうな話です。

 

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彼らのほかにも人間の行動に腹を立て大洪水を起こした神、エンリルも有名です。助かったのは知恵の神エアの息子で人類の絶滅を救いました。旧約聖書のノアの当たりますね。

 

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2015年7月17日 (金)

日本の歴史を少し正確に理解する 満州事変

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満州事変は端的に言えば1931年、昭和6年の関東軍独走による軍事占領です。満州とは中国の東北部を指します。最初は日本が占領しますが、国際批判をかわすため日清戦争で打ち破った清の最後の皇帝である溥儀を据え、満州国を作ります。私の両親の世代には満州生まれの人が少なくありませんでした。膨大な数の日本人が満州に渡っていたようですから、満州国は傀儡政権で実質日本の支配だったのでしょう。満州事変を単独で見ると発生事由がわかりにくいので、少し背景を見てみましょう。満州には鉱山とそれをつなぐ満州鉄道、そして不凍港(ウラジオストック等)があります。満州は満州民族の土地で中華民国の支配下でしたが、最初はソ連に奪われ、満州事変で日本(満州国)が奪います。日露戦争は終わっていますが日本とソ連は常に緊張状態、戦争状態にありました。ノモンハン同様、満州事変もロシアが関与しています。日本として最大の目的は資源の利権ですが、もう一つの目的はソ連からの防衛最前線を押し上げたかったのでしょう。その為、関東軍が暴挙に出たのです。なお第二次世界大戦で満州国はソ連に滅ぼされ、今でもウラジオストックを含む満州の一部はロシアに占領されたままであり、中華人民共和国に返還されることはなさそうです。

 

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ややこしいのは「関東軍」という名称です。東京にある陸軍が派遣されたブランチ・オフィスなのかと勘違いしてしまいますが、日本が中華民国より租借していた遼東半島の先端部分を「関東州」と呼んでいたようで、日本の関東とは全く関係が無いそうです。当時は他にも台湾軍、朝鮮軍など地名を名乗る軍隊がありました。関東軍は日本陸軍の総軍の一つだそうです。その関東軍が昭和天皇の許可なく独断で満州事変を起こします。当然、死罪を含む処罰対象です。そのため総理大臣も満州国の創立を承認しようとしませんでした。その犬養毅首相は暗殺されるのですが、五・一五事件については次回の話とします。第二次世界大戦も含め、関東軍が戦争の起点となったのは事実ですが、だからと言って大日本帝国と切り離すことはできません。大日本帝国軍の一部なのですから。

 

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関東軍が満州事変を起こした理由は中華民国やロシアが遼東半島や朝鮮半島に迫っていたためです。遼東半島からは満州鉄道が続いており、満州鉄道の利権を失う事はできませんでした。その為、中華民国の反対勢力である張作霖を殺害し、それでもうまくいかないので満州を軍事占領したのです。短絡的だと感じます。当然、国際世論が許さなかったので、中華民国に追われた清朝最後の皇帝である溥儀を据えて1932年に満州国を設立します。その1か月後に、リットン調査団が満州を視察して「満州国を認めない」という国際連盟の判断を下し、結果、日本は国際連盟の脱退を決めるのです。

 

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昭和天皇も犬養毅も反対している事から(正確に言えば天皇陛下は関東軍に対して激怒し、当時の田中総理を辞職させています)、関東軍の独走は間違いありません。独走は大罪であり、死刑に相当しますがなぜ関東軍は生き残ったのか。五・一五事件での日本の変化を見ておかなければいけません。

 

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2015年7月16日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する ギルガメッシュ叙事詩

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ギルガメッシュはメソポタミア、シュメール人の王で紀元前2600年頃に実在した王をモデルにしていると考えられています。なぜそんな昔のことがわかるかと言えば19世紀に「ギルガメッシュ叙事詩」という12枚の粘土板で作られた長編の物語が見つかったからです。ギルガメッシュは3分の2が神で3分の1が人間であり、暴君として有名でした。この粘土板はとても古く、神話かつ歴史書としての扱いを受けます。

 

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暴君ギルガメッシュの行動に怒った神はギルガメッシュの競争相手として泥から人間を作りエンキドと名付けます。ギルガメッシュとエンキドは力比べで勝負がつかず親友になります…って高校生の喧嘩のようですね。その後、エンキドは神イシュタルが派遣した牡牛に殺されてしまい、ギルガメッシュは悲しみに打ちひしがれ旅に出ます。エンキドが死んだことから自分にも寿命があると悟り、不老不死を手に入れることも一つの目的です。

 

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旅の途中で神が起こした大洪水から箱舟で逃げる逸話があり、ギルガメッシュの物語の大きな部分を占めています。メソポタミアはチグリス川とユーフラテス川で挟まれていますから巨大な洪水が何度もあった事でしょう。日本の洪水と異なり平野全体が川になり何か月も続いた事もあるのかもしれません。数年前にタイでそんな洪水がありましたね。この物語は旧約聖書のノアの方舟に影響を与えたと考えられています。つまり粘土板は19世紀に再発見されましたが、本来メソポタミアの出身であるイスラエルの人々にギルガメッシュ叙事詩の物語は伝わっており、旧約聖書に取り込まれたと考えられるのです。方舟の物語の後にもギルガメッシュによる永遠の命を探す旅は続きますが、結局永遠の命を得ることはできませんでした。

 

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この叙事詩が書かれた古代バビロニア帝国については別の機会に紹介します。

 

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2015年7月15日 (水)

日本の歴史を少し正確に理解する 世界恐慌

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学生時代、歴史に全く興味が持てず授業は覚えていません。言い訳をすれば地理が大好きで、今も歴史を学んで一段と地理の理解を高めようとしています(笑)かすかな記憶として残っている第二次世界大戦の原因は世界恐慌。しかし年表を見てみれば世界恐慌は1929年、昭和4年で第二次世界大戦の10年も前ですね。年表を覚えるのが苦手でした。

 

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世界恐慌はバブル崩壊です。株式市場が未成熟だったこともあり、投資資金が流れ込んで上昇基調の株価は「下がらないもの」と多くの資産家が誤解していたのではないでしょうか。借金をしてまで投資していた人が少なくないようです。今の上海状態?その株価が突然下がりました。ただ20%に満たない下落で暴落と言えるのかわかりません。日本のバブル崩壊の時の方がはるかに大きく下げました。ただ株式経済が未成熟な上、金兌換紙幣時代でありパニックになった人たちが紙幣を金に交換しようとして銀行から金が尽き金融パニックに陥ったようです。

 

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わかりづらいのはアメリカの恐慌がなぜ世界に波及したのかという事です。インターネットの現代であれば海外の株に投資する人は少なくありませんが、国際的な取引の少ない時代なのに世界中の金融市場が動揺します。この場合、株式というより金の兌換に無理があったようです。金の量は有限なのに、市場に出回っている紙幣は金の量をはるかに上回っていたのですから。景気は人々の気分のみに左右され、科学的でも数学的でもありません。アメリカと日本の金融システムに現在のような強い関係はないのに「金融パニック」がニュースとして日本に伝えられ、不安が伝播し日本でも金融パニックが発生したのでしょう。このBlogを書いた後で一つ気が付きました。金融危機が影響し世界中で国債が発行しにくくなったのでしょう。第一次世界大戦で日英同盟なんて何の意味があるのだろうと不思議でしたが、国債を買う、つまり戦争資金を国債で援助するための同盟だったのです。日本のように赤字国債が頼りの政治を行っている国で、国債の発行が滞れば経済はすぐに破たんします。公務員、軍隊に給料が払えないのです。

 

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さて現代、同じような金融パニックは発生しないでしょうか。現代日本は赤字大国です。ギリシャの金融危機は日本よりはるかに小さい借金で発生しました。日本国民が何かの金融パニックになって貯金をすべておろそうとすれば、銀行は赤字国債が売れずに支払い能力が欠如し債務不履行や恐慌が発生、大幅な逆金利が発生、公務員の給料が払えないためパニックになり政府が機能しなくなる可能性があります。日銀にも膨大な紙幣を印刷する機能はなく、いくら金利を上げても、たとえ100%を超える金利を付けても紙幣をATMから下ろそうとする国民の要望に追いつきません。すぐに紙幣は底をつき、ギリシャと同じでATMに行ったって紙幣の在庫がないのです。預金は電子的に数字として存在するだけで紙幣の形では持っていないのです。世界恐慌の「金が無くなる」と現代の「紙幣が無くなる」は同義になります、本当にギリシャで現実として発生しているのでわかりやすい。金不足の状況が世界中で発生してしまったのが世界恐慌であり、現代日本も同様のリスクをはらむ綱渡りの状態にあります。現在はカードの時代で大きな銀行の支店でもキャッシュは1000万円くらいしか持っていないと聞いたことがあります。パニックは怖いですね。

 

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2015年7月14日 (火)

世界の歴史を少し正確に理解する エジプト神話の神々

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エジプト神話で神々は昆虫、鳥類、動物の顔を持つ場合が多いですね。アヌビスは犬、ラーやホルスはハヤブサなど。エジプト神話は太陽信仰です。山が少なく雲が少ないエジプトにおいて太陽が神になるのは自然な事でした。その太陽はスカラベ(フンコロガシ)が転がしていると考えられていましたから、スカラベの顔を持つ神までいます。また最初の神は蛙と蛇という創世神話まであり、動物が神としてあがめられていました。多神教らしいですね。

 

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太陽神について紹介してきましたが、太陽神以外でも多くの信者を集めた神がいます。復活の神、イシスです。息子オシリスが弟セトに殺されたとき復活させますが、セトは再度オシリスを切り刻みました。イシスはそれでもオシリスを復活させます。それを助けたのがアヌビスであり、オシリスは冥界の王となります。イシスはトビの羽を持って描かれることが多いようです。

 

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この復活神話はエジプトでミイラが作られる背景となっています。もしくはミイラを作る理由として作られた物語かもしれません。王家の復活という考え方は多くの神話が存在するエジプトにおいて共通かつ重要な物語だったのでしょう。そのため復活をつかさどるオシリスが重要視されたのでしょう。そのオシリスが死者の善悪を判断するために使えるよう生前の所業を書かれたのが「死者の書」でパピルスに書かれ大量に残っていました。そのためエジプトの歴史の詳細がわかります。オシリスのおかげで古代のエジプトがわかるのです。

 

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イシスはギリシャにわたりアフロディーテと同一化されているようです。

 

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2015年7月13日 (月)

日本の歴史を少し正確に理解する アメリカの目的

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アメリカはインディアンの大地を東海岸から西海岸に向けて占領し続けました。この政策はGo Westと呼ばれました。私が子供のころまで西部劇でインディアン(代表的な酋長はジェロニモ)をやっつけるのが正義のようなドラマがたくさんありあました。今では放映さえ禁止されています。冷静に考えれば原住民大量殺戮のジェノサイドですからね、少なくともヨーロッパ系アメリカ人は喜んではいけません。アメリカ政府軍は太平洋まで到達しても勢いは止まらず、海に出ます。最初はハワイに進出、次は中国を目指していたのでしょう。世界の国々は中国とインドを目指していました。ただアメリカが世界統一国家を目指していたのかどうか私にはわかりません。インディアンと同じモンゴロイドが日本と呼ばれる島に住んでいたのでGo Westの継続だったのかどうかわかりません。しかし初期の資本主義の一つの悪い癖は永遠に経常利益の拡大が目的となり、宗教観が失われ、国土の拡大が本能となります。宗教観や食料不足解消を目的としたヨーロッパの植民地化とは少し異なると考えています。アメリカは今でもそうですがパックス・アメリカ、世界の治安秩序となり、世界全土をアメリカの「州」としてまとめよう、ドルによる世界支配をしようとしていたのではないかと疑っています。為替レートにより経済が左右される日本は既にドルの支配を受けているようにも見えます、かつての中国の冊封国家のように。

 

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さて、変な仮定はこの程度として事実を羅列すればハワイとフィリピンを占拠した後、アメリカは第二次世界大戦でGHQを使って日本を占拠し、朝鮮半島でソ連と引き分け、ベトナムやアフガニスタンで敗戦、中東ではいまでも主権争いを続けています。国家として正面からアメリカと交戦したのは日本くらいです。韓国はアメリカとソ連の代理戦争舞台となりました。韓国も北朝鮮もアメリカやソ連と戦ったわけではなく、民族同士の争いでした。アメリカもロシアも朝鮮半島の統一を願っていますが、今でも韓国主導か北朝鮮主導かで譲ることはありません。ベトナムも韓国と同じでしたがアメリカ軍はゲリラ戦に苦しみました。アメリカは現代でもゲリラ戦に苦しんでおり、第二次世界大戦までの軍隊による破壊的戦争は時代に合わない事が目に見えています。それでもアメリカはやめません。

 

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国際連盟も国際連合もアメリカに本部があります。中立で独立した組織であるのならば国連は南極か月面にでも事務所を作るしかないのですが、少なくとも常任理事国の中に本部を作る事には公平性を感じません。しかしアメリカは当然のように国連がアメリカ国内にあるべきと感じている、つまりアメリカと世界の秩序は同義という感覚を持っているように感じるのです。第二次世界大戦前にアメリカにとって日本と戦争する事が最大の目的ではなかったと感じています。ただ日本がアメリカにとってアジア進出の最大の邪魔者だったのではないでしょうか。アメリカはアジア支配、もしくは世界統一のため排除すべき障害として日本と戦ったのではないでしょうか。そのため単に戦争に勝つだけではなく、完膚なきまでに破壊しつくす、二度と戦争できない国にまで貶める事が目的だったように感じています。アメリカに強いモンゴロイド差別があった事は事実であり、決して忘れてはいけません。アメリカがインディアンに対して行ったジェノサイドも日本に対して行った空爆も民主差別意識を抜きに考えるとわからなくなります。焼夷弾、原爆投下で日本人口を大幅に減らした上、更に憲法9条を押し付けたのですから、第二次大戦でドイツを復活させたナチス・ドイツのような存在が現れる事が無いようくさびを打たれたのです。その戦争を見ていきます。

 

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2015年7月12日 (日)

世界の歴史を少し正確に理解する エジプト神話

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エジプトは歴史が長すぎ、西暦の2000年よりも長い3000年もあります。奈良時代から現代までの日本史の2倍の期間に当たります。そんな長い時代なので、神話の内容も時代や場所で大きく変わってきます。私たちが聞きかじっているのは代表的なヘリオポス神話です。歴史ではなく神話なので、ここはざっくりと流すことにして詳細には触れません。エジプト王朝については別途触れる事にします。

 

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どのような神話にも天地創造が存在します。創造神かつ太陽神である「ラー」が海から現れ世界を作りました。エジプト神話の特徴としてナイル川(神の名前としてはハピ)との関係を断ち切る事ができませんし、神話と古代エジプト文明が混ざっている難しさがあります。神は歴代の王なのか、海は川なのか判断の難しいところです。有名なのはラーの息子である太陽神ホルス、最も偉大で形が定まらない神様です。彼ら神々はコガネムシになったりハヤブサになったりと忙しいですね。ちなみにラーよりも前に神がいます。たとえば天地創造の神、アトム。ここで不思議なのは複数の太陽神や創造神がいる事です。時代や地域によりいろんな神話があり、それらが混ざったので似たような神がいるのでしょう。太陽神だけも少なくとも4柱いるので、太陽神が最も重要視されたのでしょう。雨が少ないエジプトらしい現象です。

 

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日本でも有名な神は冥界の神アヌビスでミイラを作るときにはアヌビスの仮装をしていた絵画が残っています。ホルスは形が定まらないのでアヌビスの方が有名ですね。女神イシスは殺されバラバラにされたオシリスをつなぎ合わせ復活させたことで有名です。彼女はホルスの母ですが処女です。このイシスがホルスを処女のままで生んだという伝説は何かに似ていないでしょうか。そうキリスト教のマリア信仰はこのイシスの伝説がモデルになっているのではないかという説があるのです。「神による受胎」は神々の中でも格上です。

 

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旧約聖書はメソポタミアの影響を強く受けていますが、新約聖書になるとエジプト神話も影響を与えているとすれば、カナンの地を含め、エジプト、メソポタミア、ギリシャの文化、神話、宗教はある程度の融合を見せていたと考えられます。

 

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2015年7月11日 (土)

日本の歴史を少し正確に理解する 昭和元年

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わずか6日しかない昭和元年、昭和の最終年(64年)も短かったですね。その為、昭和元年の歴史と言えば大正天皇崩御程度しかありません。強いて挙げれば、高野山で火災があったようです。1926年という1年間で見れば、ルフトハンザやロッキード社ができており、ダイムラー・ベンツ、ボルボ社ができています。またスコットランドではテレビの実験に成功しています。自動車社会と近代がはじまりつつありました。つまり小型化が難しい蒸気機関ではなく、内燃機関としてレシプロ・エンジンが登場していたのです。明治維新ははるかに昔であり、日本は近代化、強大化していました。軍事的に見れば、平成日本より強大な国家であり日露戦争にさえ勝ったという誇りを持っていた事でしょう。

 

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日本でも昭和が始まる15年も前に日産が自動車を作っていました。市中にはバスもあり、タクシーもあり、鉄道が走っています。それどころか既に空港ができており飛行機が昭和元年の日本の空を飛んでいたのです。なにせ20年後の昭和20年には歴史的最大級の第二次世界大戦を起こす力があった国です。東京は借金を抱えていましたが町は震災から復興していました。1940年、昭和15年には東京オリンピックの開催も決まっていたほどの世界最先端の都市でした。代わりのオリンピックが約25年後の昭和39年に開催されたことを考えますと、昭和初期の日本や東京は既に高度成長期前と同程度の経済力と世界の中における地位を持っていたと考えます。国民は誇りを持って暮らしていた事でしょう。

 

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第二次世界大戦さえ起こさなければ…というのは愚問で、第二次世界大戦は明治維新から続く日本国民が蓄積した決断であり、大国アメリカと本気で戦った国家であり、その敗戦が現在の日本を作りました。戦争に勝っていれば今でも日本は軍事国家であり、私もとっくに戦死しているかもしれないし、子供たちが徴兵されていたかもしれません。今の生活は日本と世界の歴史の結果であり、海外と国内の多くの犠牲者の上に成り立っています。たとえ悪い歴史でも否定すれば、それは現在の私たち自身を否定する事になると考えています。明治維新を称賛し、第二次世界大戦を否定する事には意味がありません。今の平和な日本が敗戦の結果として成り立っていることをわすれてはいけないのです。すべての歴史が現在に続いており、歴史の一つの選択を善悪で判断してはいけないと考えています。解釈の違いです、すべての出来事に善と悪を含んでいるのが歴史です。

 

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また戦争は必ず双方に理由があります。もちろん、侵略戦争に防衛する事は国家の当然の誇りです。まずはアメリカの目的を考えてみましょう。第二次世界大戦に限定していません。日本人の一方的な解釈ですからかなり不正確になる事でしょうがアメリカの国民感情を理解するにはアメリカ人として生まれ変わるしかありません。

 

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2015年7月10日 (金)

世界の歴史を少し正確に理解する 中東の地形図を眺めてみる

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地球の気候は大きく変化するので現在の地図が紀元前6000年から前3000年頃の地形と同じとは考えていません。地形ばかりではなく気候も変化し、エジプトは今よりも緑地が広く、スフィンクスに水の跡が残っている事から湿潤な状態にあった事はわかっています。それでも地形図は参考になります。現在の国境線は複雑ですが、メソポタミアの地は平坦で人の移動を遮る物は川だけであり、その川さえも船舶の運航に利用でき、シリアを通り地中海までつながっています。メソポタミアは古代でも他の地域との交流が容易であったと想像できます。地図を見れば今でも「メソポタミア」という地名が見つけられます。この辺りは古代バビロニアなどの国が栄えたところです。

 

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イラクは大河に囲まれているため暮らしやすそうな地域です。一方でペルシア、今のイランはイラクに比べれば山が多く、巨大な川もなく、北にはカスピ海があるとはいえ住みやすそうではありません。トルコは丘陵地帯ですが砂漠に近いメソポタミアに比べれば雨が多く少し高地なので気候も穏やかそうです。トルコといえばヒッタイトやオスマン・トルコという大帝国が存在しまいた。メソポタミア、ペルシア、トルコ、そして驚いたことに中国はこの辺りの覇権をかけて歴史の中で戦いを繰り広げます。その影響でゲルマン民族やフン族が押し出されヨーロッパが大騒ぎになるのです。

 

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メソポタミアからエジプトまで陸伝いに進みますと間に砂漠地帯が続きます。湖である死海は塩分濃度が高く飲料水にはなりません。この一帯ではオアシスも少なく過酷な地域と考えられます。現在ではイスラエルとヨルダンが存在する場所、カナンの地です。重要なのは聖地「エルサレム」が存在する事でしょう。この過酷な気候のため強力な国は長い間存在できず、常にエジプト、メソポタミア、トルコ、ペルシャにいじめられる中間地帯でした。エルサレムの争奪戦も貿易の障害となった事でしょう。

 

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メソポタミアからエジプトに行く場合、ヨルダンやイスラエルを通過するルートは過酷です。チグリス・ユーフラテス川を登れば波の穏やかな地中海があり、北にはトルコがあります。エジプトに向かうにはシリアやトルコからですと船の方がよさそうですが、メソポタミアとエジプトの貿易を邪魔するのはトルコであり、キプロスであり、クレタ島でしょう。ギリシャからエジプトに向かう場合でもクレタ島があります。このクレタも古代文明の島であり、近いうちに勉強します。ちなみにカナンを中心に戦争が起きたときメソポタミアはサウジアラビアを通過して紅海に出てからエジプトと交易します。その時代にメッカで発生したのがイスラム教です。砂漠だらけのサウジアラビアを横切ったのですから、よほど強い国だったのでしょう。

 

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2015年7月 9日 (木)

日本の歴史を少し正確に理解する 大東亜共栄圏

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大東亜共栄圏の理解は昭和歴史学習のゴール地点です。第二次世界大戦中の話なのですが、ゴールを定めてから昭和初期の歴史を理解したいと考えており概要を調べておきます。大東亜共栄圏構想は1941年、アメリカに宣戦布告した時の演説に含まれており、1943年に大東亜共同宣言が採択されています。当時の総理大臣は今でこそ悪名高き東条です。

 

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大東亜は「日本、満州、中華民国を一つに経済共同体とし、東南アジアを資源の供給地域にする」という宣言です。アジアの欧米による植民地支配からの脱却、大東亜戦争(太平洋戦争)によりアジアの自衛を達成し世界平和を目指すという聞こえの良いASEANに近い内容です…戦争を手段とする面を除けば。また「最終ゴールは世界平和」という事であり憲法9条の主旨とも大きな差が無いように見えます。しかし表現は表向きであり、そもそも力(武力)による支配を宣言しており、本心は日本がアジア全体を軍事支配すると言っているようなものです。それだけにアジアの国々は今でも日本が憲法9条を守るなんて信じないのではないかとさえ感じています。

 

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目指していた表向きは「アジア国家連合」ですが、日本による植民地化を進めていたという解釈があり、私も後者に同感です。日本語による教育の推進、神社の造営、アジアから人や物の搾取を進めながらも、英語やフランス語が強要されていた地域で現地の言葉を取り戻し、インフラの構築を進めました。物事は何でもそうですが、どんなに悪い事でもいくつかの良い面があります。総論で言えば当時の大日本帝国とアジアの国々とで大東亜共栄圏の意義は真逆と言っていいほど解釈が分かれます。日本の事を許してくれている国々は宗教的な(仏教的な)寛容さを示してくれているだけであり「大東亜共栄圏に賛成」という国はないでしょうし、歴史的な悪政とみられているでしょう。

 

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重要な事として、大東亜共栄圏の定義は欧米植民地からのアジア解放が目的です。大日本帝国としてもアメリカの巨大さは戦前から理解できていたでしょう。アメリカやロシアと戦うためには膨大なエネルギー資源と、戦闘員となる人材の供給地としてアジアを取り込まなければ勝てない事がわかっていました。つまり単なる植民地化、資源の供給地ではなくアジアとの共同戦線を目的としていた事は事実であり、アジアにとっては「植民地化よりはるかに悪質な結果」が待っていました。現地の人を日本兵として大量につれ出して犠牲者を出し、資源を搾取したのです。なぜこのような大東亜共栄圏構想に到達したのか、これから少しでも理解していきたいと考えています。

 

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2015年7月 8日 (水)

世界の歴史を少し正確に理解する アテナイの都市アテネ

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現存する世界最古の都市のひとつであるアテネ。現在はギリシャという国の首都であり3400年前から存在します。アテネに残る「アテナイのアクロポリス」は世界遺産中で最大級の価値と言えますね。最近世界遺産になる不思議な遺跡とは格が違います。残存する建造物の中で最も有名なパルテノン神殿、「処女宮」はアテナを祭るための神殿で、かつては大きなアテナの像があったようです。ギリシャ神話が宗教的な役割を持っていたと想像できる建造物です。

 

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都市国家アテナは紀元前7世紀の民主政治発祥の地として有名です。アテナは都市国家、ポリスと呼ばれ、この辺りにはいくつかのポリスが存在しました。アテナはその中でも最強クラスの国であると同時に歴史建造物が多く残っている点で有名です。哲学者、数学者に有名人が名を連ねますが、彼らについては後日触れる事にして今回は神話との関係を中心に話します。そもそもメソポタミアはイスラム教に破壊しつくされている悲しさがあり、現存していればきっとギリシャ以上の感動が得られるはずなのですが。

 

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マラトンの地での戦いはアテナとペルシャ軍との戦いです。現在のギリシャがある地域は東の強国ペルシャ、トルコ、マケドニア、西のローマに何度も奪われています。結果として現在のギリシャ人と古代ギリシャ人(イオニア人)は異なります。スパルタに破れマケドニアに敗れてアテナが独立を失ったのが紀元前4世紀であり、この時点で古代アテナは滅亡します。この地はその後ローマ軍が侵攻して、東ローマの一部となり長い間ギリシャという国は存在しません。

 

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ギリシャが国として独立したのは1830年であり、古代ギリシャ人とは無関係で、アメリカより歴史が短い新興国です。現在はアルマニア、トルコ、ユダヤ、アルバニアの多民族国家のようです。古代ギリシャと比較すると現在のギリシャはかなりダメな国のように思いませんか?現在のギリシャを見て古代のギリシャを過小評価しないでください。文字だけは(発音は変わったようですが)古代ギリシャ文字が今でも多用されています。私たちもΩ、α、数字のⅢなどギリシャの文字をよく使いますね。私たちが現在使う数字はアラビア数字であり、イスラム国で使われていた文字です。種族は滅んでも文字が死ななかったために詳細な歴史が残った、これがギリシャの特徴です。

 

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2015年7月 7日 (火)

日本の歴史を少し正確に理解する 資源を求めて

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日本にはエネルギー資源大国です。メタンハイドレイトの話をしている訳ではありません。

 

豊富な水を生かした水力発電と温暖な気候により自然の力で作られた再生可能エネルギーである「薪」は世界トップクラスの量です。薪を燃やしてできる灰は肥料にもなります。森林が多い日本において薪は家庭の暖房用として十分な量の燃料でした。間伐効果で地球温暖化にも大きく貢献します。私が高校の時まで、つまり昭和の後期でも実家では薪で風呂を沸かしていました。しかし人口が激増し、富国強兵を進める日本にとって水力発電と薪のエネルギーでは不十分でした。製鉄のため、製糸のため、もしくは蒸気機関車のために化石燃料が必要になりました。幸い日本には石炭があります。もちろん今でもありますが、質はよくないうえ他の国に比べると採掘コストが高いという弱点がありました。それでも軍艦島は炭鉱の島で世界遺産になりそうですが1970年代まで現役でした。九州や北海道に巨大な炭田がありました。なぜ日本は自国の資源である石炭をやめて石油に方向転換したのでしょう。自動車には石油しか使えませんが、火力発電には石炭が使えます。一番の原因はタンカーの巨大化と日本から比較的近い中東大油田の発見で、石炭採掘のコストが石油に比べると高くなったせいでしょう。簡単に言えば「金の問題」です、日本人らしい(当然私も含みます)。また高度成長期に大気汚染が大きな問題となり、日本の石炭が低質で灰分が多く公害の原因になりやすい事が問題となりました。蒸気機関車が日本から消えましたね。また日本の化学産業の発達によって石油留分で化学製品の原料となるナフサが燃料以上に必要になったなどの理由が考えられます。なお電力は国策として核兵器予備原料のため(と自民党の幹部が言っていました)原子力になり、原発事故で主権者国民の意志により天然ガスになりました。環境技術の向上で再び(輸入)石炭に回帰しつつあります。なお石炭の採掘は危険ですから、炭鉱で働きたいという若手日本人はいないでしょう。それでも石油価格が10倍になれば、ロボットによる石炭採掘が復活するかもしれません。

 

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日本は日本人が千年も質素で幸せに暮らせる薪や石炭を持っているのに「燃料資源が無い」という危機感が異常に高い不思議な国です。今は石炭の油化技術もありますから低湿な石炭でも液化燃料に転換でき公害問題もコストさえかければ解決できます(電気代が高いと文句さえ言わなければ。)石油の国家備蓄量は膨大さをみれば「原油の供給が止まると日本が滅ぶ」というレベルの危機感を持っています。戦争を本当に放棄したのであれば、ゆっくりとつつましやかに生きて行くには石炭で十分であす。それなのに政府は原発の再稼働に必死ですし、石油の使用量が減ってきているのに備蓄は今でも多いままです。ちなみに危機感は政府ではなくオイルショックで見ればわかる通り民間が持つパニック現象で、備蓄は貯金と同じで国民の求める懐具合です。

 

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ペリーが日本に開港を迫ったのは「鯨油」つまり鯨の油を戦艦の燃料にしており、その燃料補給のために捕鯨国、燃料大国日本との貿易が不可欠であり開国をせまりました。おもしろい事に日本はエネルギー輸出国として期待されていたのです。その後、明治日本は良質な石炭を求め中国の東北部に進出しました。ただし気温が低く食料の供給地には適しませんから日本経済を潤す効果は大きくありません。大正時代から昭和になり自動車と飛行機全盛の時代になって鯨油や石炭の代わりに石油が必要となってきました。特に戦闘機の時代になると軽質油(ガソリンや灯油)が必要になりました。飽食の時代となり、贅沢な食材がほしくなりました。中国にも油田はあったのでしょうが今でも中国原油(大慶)は「重質油」として有名です。現在のように重質油を軽質油に転換する装置もありません。軽質な「南方原油」と食材を求め、日本はアジアに進出した、それが大東亜共栄圏の背景です。

 

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昭和初期の歴史を見れば飢饉をきっかけとした南方の食料供給力や関東大震災からの震災復興、世界恐慌の金融不安から「経済圏の拡大」が目的だったように感じてきました。石油だけではないのです。やはり歴史勉強は必要です、かなり私の理解は間違えていました。ただし資源を求めて南下した事も事実で、日本の一つの大きな目的が南方原油であり、それは昭和天皇陛下の語録からもわかります。石油の供給停止が敗戦につながる「危機感」を持っていた、その国民感情は現在も残っており大量の(無駄な)備蓄につながっているような気がします。

 

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2015年7月 6日 (月)

世界の歴史を少し正確に理解する プロメテウス

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プロメテウスは神の一人ですが、人類が幸せになると信じてゼウスの命令に背き天界の火を盗み人間に与えます。またプロメテウスが人類を創造したとも言われているのです。プロメテウスが与えた火は人を温め、料理に使えたのですが、次第に製鉄につかわれ武器を作り戦争の原因となりました。約束を破られたゼウスは怒りプロメテウスを山に磔にし、ハゲワシに肝臓を食べさせます。しかしプロメテウスの肝臓は毎晩再生するので毎日のように苦しむのです。ヘラクレスにより解放されるまでプロメテウスは苦しみ続けます。肝臓は自己修復力の強い臓器ですがギリシャの人たちはそのことを知っていたのでしょうか。それとも単なる偶然でしょうか。

 

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ゼウスがプロメテウスを捕まえるために作った人類の「女性」パンドラ、そのパンドラは好奇心で開けてはならない箱を開け、さまざまな災いが飛び出してきます。女性が災いの元凶という少々悪意のある物語ではありますがアダムとイブの話に似ていませんか?ゼウスの怒りやパンドラの箱が原因で、人間は寿命を持ち疫病に襲われるようになったとされます。このような記述は宗教的ですね。私たちはこれを「パンドラの箱」と覚えていますが本当は壷のようです。

 

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プロメテウスはギリシャ神話の中でも人気の高いヒーローですから有名です。プロメテウスの物語として思い出すのは漫画「アリオン」です。ガンダムの作者が描いた物語で、斬新な解釈ですがとても面白かった事を記憶しています。ギリシャ神話はあいまいで切れ切れの叙事詩の集合体ですから、つなぎ方次第で面白い物語ができるようです。私たちは今でもパンドラの箱を開けると格言のように使いますし、メデューサの髪の毛が蛇であることを知っています。これらが3000年以上も前の物語なのですから驚きですね。

 

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本来は神話の話を続けるべきなのですが、ここで一度「アテネの歴史」をはさむことにします。ギリシャ神話と連続性をもって理解したほうがわかりやすいからです。

 

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2015年7月 5日 (日)

日本の歴史を少し正確に理解する 昭和へ

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私が生まれたのは昭和39年で、昭和44年のオイルショック頃からの記憶があります。それ以降はわたしにとって歴史ではなく自分の過去です。高度成長期までが私にとって歴史勉強のターゲットになります。ただ息子も娘も平成生まれ、昭和も今では歴史の一部であり、戦後世代の私たちもバブル期までの生き証人と言えますね。

 

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激動の昭和は混乱で始まります。大正デモクラシーの成果として初めての普通選挙が1200万人の男性により昭和3年に実施されました。政府として予想をしていなかったのが日本共産党の躍進です。その後、戦後まで共産党の弾圧が「赤狩り」と言われ苛烈を極めた事は有名ですね。また関東大震災復興費が焦げ付き経済的な苦境にありました。追い打ちをかけるように東北で大凶作が発生し娘の人身売買や間引きまで行われたそうです。飢饉なんて昔の事と考えていましたが、平成になってもコメの生産が激減した年がありタイから緊急にコメを輸入しました。あの時はピナツボ火山による寒冷化が主原因と考えられましたね。歴史を見れば温暖化は国際関係の緊張を和らげ援助を加速する効果があり、寒冷化は国際紛争や戦争の原因にさえなります。

 

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1929年、昭和4年にはNYで株価暴落による世界恐慌が起き、資源を持たない日本や賠償金に苦しむドイツは首が回らなくなりました。この時にファシズムが台頭、ナチス・ドイツが誕生します。また日本は資源を求め満州への本格進出を始めます。日本の経済破綻は第一次世界大戦より関東大震災と膨大なコストをかけた復興が起因だったようです。恐慌に飢饉、日本経済を維持するには満州が無ければ成り立ちませんでした。1931年満州事変が起き、リットン調査団による調査が行われます。国際連盟はほぼ満場一致で日本の満州撤退を命令しますが、大日本帝国は拒否して国際連盟を脱退します。その後515事件、226事件と続くのです。

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1937年、昭和12年に日中戦争を起こして第二次世界大戦へと突き進んでいきます。今後詳しく見ていきますが、このように概要をまとめてみるだけで私の理解はかなり不正確だったと驚いています。大東亜共栄圏はアメリカからの防衛目的とは言えませんね、経済的侵略要素がかなり含まれているような気がしてきました。つまり正当化できません。昭和の歴史は司馬遼太郎先生が「理解できない」とおっしゃられていましたので、私も理解できないでしょう。完全に客観的な理解も不可能です。タイトル通り「少し正確に」理解する努力をしてみます。日本は大規模な原発事故を起こして地球温暖化が起きていても生活レベルを下げようとはしません。今は赤字国債で乗り切っていますが、関東大震災の時は赤字国債の上に世界恐慌が起こってしまった、それでも生活レベルを下げたくない日本人は満州からの搾取を考えたのです。今も昔も日本人は変わらない、幸い現代は日本国債の信用がなぜか落ちないだけなのです。もし日本国債が不渡りを出し、日本がデフォルトには行った時、何を企てるのでしょうか。ガンバレ、憲法第9条!

 

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2015年7月 4日 (土)

世界の歴史を少し正確に理解する ギリシャ神話 パリスの審判

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日本の神々も同じなのですが、ギリシャの神々は異性との関係がだらしないのです。特にゼウスとアフロディーテ。これは王家が子孫を残すための教訓、王家存続のための一夫多妻の正当化と考えられます。ギリシャ神話の場合は女性もだらしない一方で、中にはアテナのような処女神もいます。またゼウスの妻ヘーラーは嫉妬心の鬼でした。ゼウス自体を懲らしめるのではなく、ゼウスの浮気相手に復讐しまくりです。日本でも大奥でよく聞きそうな話ですね。

 

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そのヘーラー、アテナ、そして美の化身アフロディーテが美しさを争い、その審判をパリスにゆだねます。それぞれの女神は自分が選ばれたときの褒章を提示していました。結果としてパリスはアフロディーテを選びました、なにせ美の化身ですから結果はわかっていたような気がします。アフロディーテからの報酬はパリスに最も美しい人間を与える事でした。アフロディーテはスパルタ王の妃、ヘレネーを奪い去り、パリスに与えたのです。当然怒ったトロイア王はヘレネーの奪還のために戦争を始めます。これがトロイア戦争です。

 

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不思議なのはアフロディーテがトロイアを味方し、アテナとヘーラーはギリシャを応援します。逆のような気がするのですけどね。そもそも女神たちが美を争うという「ミス・ミセス・コンテスト」が起因となり国を滅ぼす戦争になったのです。アフロディーテは美の化身で、しかも男癖が悪くいろんな男性の子供を産んでいます。絵画でもヌード、もしくは脱ぎかけで描かれることが多く他の女神に「勝ち目無し」と思うのですけどね。

 

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ギリシャ神話は登場人物が多すぎます。インターネットを調べれば詳しい話がたくさん紹介されています。切りがないので最後にプロメテウスを紹介して終わりにします。

 

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2015年7月 3日 (金)

日本の歴史を少し正確に理解する 国家の誇り

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国家は経済的に裕福である事だけが幸せではありません。資本主義は利益を追求する本能を持っているため裕福が幸せと誤解してしまいます。イギリスがEU撤退を検討しています。正確に言えばEU撤退を宣言する政党を国民が選んだのです。またスコットランド独立を推し進める政党も躍進しました。イギリスもスコットランドもEU撤退、独立で経済的には大きなデメリットがあります。「資本論」が生まれた資本主義発祥のイギリスで経済的な犠牲を払ってでも変革を進めている理由は、便利な言葉をつかえば「国家の誇り」です。

 

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韓国が日本のバッシングを辞めません。日本には過去の歴史にこだわらず両国の経済発展、お互いの裕福のために手をつなごうという国民感情があります。韓国にとって日本をバッシングし続ける事は経済的に不利益です。そんなこと韓国の人たちは誰でもわかっています。ここが日本と韓国の国民感覚のずれなのですが、韓国は自国の先祖のため、国家の誇りのために日本を非難しており経済は別次元なのです。日本は何でも経済と結びつける、だから両国はすれ違ったままです。

 

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自民党が憲法9条を変えようとしている事は日本の誇りを守るためです。そのために日本国民は圧倒的多数を持って移民党を選びました(私は自民党を選びませんでしたけどね、自民党を選んだ人が憲法改訂を非難するのはおかしいと感じます)。憲法9条を改訂できるのであれば、沖縄の米軍基地を追い出して軍事強化できるかもしれません。つまり憲法9条があるからこそ米軍による庇護が欠かせません。日本国民は矛盾した事を議論しており、憲法9条の改訂に反対しながら沖縄の米軍基地にも反対します。そういう私も憲法9条の廃棄には大反対ですし、沖縄から米軍基地を移動させる良い手立ては他にないかと考えてしまいます。軍艦島のような人工要塞島が良いと考えますし、民主党にはそのような案もあったはずですが、なぜ立ち消えになったのでしょうね。やはりアメリカに押し切られたのかな、アメリカとしてはまだ沖縄を占領している気分が残っているのでしょうか。

 

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経済的な側面だけから歴史を見ていると理解できない事があります。昭和の戦争が日本の経済的な理由からだけで始まったと考えてはいけませんね。また戦後、アメリカにとって日本は叩き潰して占領した国であり、勝者という誇りは根強く、日本と対等な国家関係とは思っていないと考えています。これも戦勝国アメリカの誇りであり、表面化しないアメリカの国民感情ではないでしょうか。一方で現代の日本人はアメリカとの関係を対等と考えているように感じています。この国民感情のギャップが今でもアメリカとの小さな衝突を生んでいるのではないでしょうか。一方で第二次世界大戦前の大日本帝国は明らかに「国家の威信として」アメリカと対等でした。日本国内にアメリカの基地ができている現在なんて信じられない時代です。大日本帝国の国家の威信を念頭に昭和の歴史を見ていきます。

 

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2015年7月 2日 (木)

世界の歴史を少し正確に理解する ギリシャ神話の天地創造

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空間カオスが生まれ、空間から女神ガイアが生まれます。カオスからはタルタロスやエロースなどが生まれます。大胆に解釈すれば宇宙から大地(地球)が生まれ、冥界(タルタロス)、暗闇(エレボス)、愛(エロース)というような物質ではない「概念」が先に生まれてきたといえます。ここがギリシャ神話の最もすぐれたところと感じています。たとえば暗闇と夜の女神から生まれた子供は「天上の光」アイテルと「昼」の女神ヘメラなのです。暗闇から光が生まれるのです。

 

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大地である女神ガイアは息子の「天」ウーラノスの子供を産ます。男女6人ずつの巨人、ティターン族です。さらにガイアは一つ目の巨人キュクロプスなど怪物を生み出しますがウーラノスは自分の子として受け入れられず冥界におしこめてしまいます。当時、恐竜に関する知識はないので怪物は空想の産物だとは思いますが、最初に巨人や怪物が存在したというのは不思議な考え方です。子供を冥界におしこめられて怒った女神ガイアは子供たちにウーラノスを倒すよう命じ、息子クロノスがウーラノスの男根を断ち切ります。

 

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ウーラノスに変わり最高神となった巨人クロノスは姉のレアと結婚し子供ができるのですが、自分が父親を倒したように自分の子供たちに倒されると信じ、子供たちを飲み込みます。妻のレアは最後の子だけは助けたいとガイアに預けます。その末っ子がゼウスです。ゼウスはクロノスに毒を飲ませ兄弟たちを吐き出させます…って生きていたのですね、さすが巨人の胃袋は大きい。戦力が整ったゼウスは兄弟たちとオリンポスの山に登り巨人たちと対抗しますが、相手は巨人ですから大変です。冥界にいる怪物キュクロプスなどの助けを借りて、どうにか巨人ティターン族を冥界に押し込みます。この勝者がオリンポス12神です。

 

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ちなみにくじでゼウスが天界、ポセイドンが海、ハデスが冥界を収めることになりました。くじは神に運命を任せる神聖な行為で旧約聖書にも出てきます。

 

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2015年7月 1日 (水)

日本の歴史を少し正確に理解する 近年の地震

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日本の歴史もあと30回となりました。つまりとっくに書き終えているのです(笑)さて少し脱線します。日本の地震はあまりにも回数が多く、被害の大きなものを選んでみてもすごい回数です。少し抜粋例を見てみましょう。

 

1703年に起きた元禄地震、関東南部を襲いM8+で死者6700人だそうです。それよりすごいのが1707年、富士山の噴火で有名な宝永地震は南海トラフの地震でM8.5程度。死者は49002万人。被害の大きさから南海トラフだけではなく連動だったかもしれません。当時の死者数はかなり少なめでしょうね。また1771年に起きた明和の大津波。恐ろしい事に津波の高さは85mと言われており死者12000人です。1793 寛政地震はM8+で平成の東北大震災に似ており津波被害が甚大でした。人口が今の1030%の日本で「わかっている死者数が」1万を超える地震が100年に何度も起きているのは驚きです。地震大国に間違いありませんね。

 

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1847年は善通寺地震、山崩れで川がせき止められその後崩壊、死者1万人以上。1854年はM7以上が3度、特に122326日は東海、南海、豊予で3連動です。津波で大きな被害が出ており、更に翌年は江戸と八戸で地震江戸での死者は1万人以上の被害があったようです。なおこの連動は1858年ころまで4年ほど続いています。1891年 濃尾地震はM8 死者7200+。戦国時代にもありましたがフォッサマグナの近くは大きな地震がありますね。内陸の巨大地震というと中部が多いという印象があります。1896年の三陸沖地震ではまた津波発生。M8+ 死者2万人以上、その後2年ほど連続してM7クラスの地震が頻発しています。現在の状況に似ていますね。地震には活動期と休止期があるようです。ただ休止期と言ってもM6以上の地震は起こり死者も出ています。

 

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1910年頃からも活動期だったようでM8クラスが頻発、喜界島、桜島、仙北、石垣、十勝、宮城沖、択捉と南から北まで地震が発生しています。日本史の記録上被害人数が最も大きかったのが1923年の関東大震災であり、死者10万~15万人。これは別の機会に勉強しました。少し変わっているのが1927年、京都丹後でM7+の地震が起き2900人以上が亡くなっています。阪神淡路大震災も同じですが予想外の所でも大きな地震が起きるのは日本の特徴です。1933年に三陸沖でM8、津波で死者3000人プラスって前回の地震から100年もたたずに平成東北の大地震が起きていたのですね。平成の大地震はM9クラス、死者は御存じの通りです。1000年に一度の大地震と言われていますが歴史を見る限り100年に一度は起きていますね。そうだとすれば三陸の原発が危険なのは建設前からわかっていたはずであり、人災ではないでしょうか。

 

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1000年に一度の震災」という表現に騙されてはいけません。東北の次の地震まであと100年もないと考えて対策をすべきです。もう一度福島第一原発を大津波が襲えば致命的ですよ。さてそれでは時代を昭和に進めていきます。あふれるほどの情報がある時代で、概要を抽出するのが難しい時代ですが頑張ります。

 

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