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2015年6月28日 (日)

日本の歴史を少し正確に理解する 近年の火山噴火

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火山噴火による直接被害は地震に比べれば少ないのですが、気温低下や降灰による地球全体への被害をもたらし、飢饉の起因となるなど間接的には地震以上の被害を出すことがあります。近年、日本の火山活動は落ち着いていた物の東北の震災以降は徐々に増えています。減災に役立てるため、どんな噴火や被害があったのか見ていきましょう。なお死亡者数は当時の戸籍の精度がわからないものの、かなり少なめな数字と想像しています。

 

1640年 駒ヶ岳山体崩壊で海に流れ込み津波が発生、死者は700名ですが、当時の北海道の人口は10万人もいなかったと言われており大災害です。1663年 有珠山噴火、青森からでも噴煙が見え、秋田県でも空振を記録しています。1667年 支笏カルデラ噴火、苫小牧市で火山灰が12mです。

 

怖いのは駒ヶ岳の山体崩壊です。崩れた山が海に流れ落ち100mクラスの津波を引き起こして大量の死者を出しているのです。万が一、富士山が山体崩壊し海に流れ込めば東京壊滅さえ起こると想定する学者もいるようです。苫小牧で火山灰が2mというのも恐ろしいですね。多くの家や人が火山灰に埋まります。火山灰に埋まった人を掘り出すことに成功したボンベイの被害を思い出しますね。

 

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さて富士山ですが、1707年、南海沖の大地震であった宝永地震の49日後に大噴火しています。江戸にも降灰があったようです。日本有数の巨大火山ですから怖いですね。他にも1800年までに1739年 支笏カルデラ噴火、火山灰が1m1779年に桜島噴火153名死亡、江戸にまで降灰。1792年 雲仙普賢岳の山体崩壊で津波発生、死者15000人など。

 

桜島と言えば火山灰という印象ですが、噴火には山ごとの個性があります。雲仙普賢岳には「崩壊」という印象があります。なお桜島の周りの鹿児島湾はカルデラです。桜島は世界有数の巨大火山の一部であり、全体が噴火すれば日本どころか人類滅亡の危機となるようです。

 

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もう少し近年ではどうでしょうか。

 

1888年 磐梯山の山体崩壊が村を襲い461名死亡。1902年 伊豆鳥島噴火で島民全員死亡、怖いですね。先日の口永良部火山噴火では島民全員が避難できたのは素晴らしい成果です。しっかりとした準備ができていたのですね。1914年 大正の桜島噴火で九州と陸続きに。死者58名。記憶に新しい所で1990年 雲仙普賢岳で火砕流発生、死者不明者43人。テレビで中継されましたね。

 

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歴史からわかるのは山体崩壊という現象が意外と高頻度に起こっており、膨大な直接被害を出すことです。アメリカに山体崩壊の映像が残っていますが恐ろしく、おもちゃの山が崩れるようでした。火山は溶岩が盛り上がってできていますので気泡が多く、脆いのでしょうね。雲仙普賢岳の火砕流は今でも記憶に新しいのですが、他の噴火と比較をすれば被害の規模として大きくありません。先日の御嶽山の噴火は近年の登山と言うレジャーが招いた被害であり、昔のように山を神格化し、登る人がいなければ被害は全く出なかった小規模な水蒸気噴火でした。1900年代は日本人口が増えているにもかかわらず火山被害者が少なく、比較的落ち着いた100年だったようです。それだけにエネルギーがたまっています。山体崩壊を伴う大規模噴火は100年から150年に一回、前回から約120年が経過しています。津波が起きれば怖いのですが、関西には火山が無いので少し安心です。ただし山体崩壊では地震よりも高い津波が来るので九州からの津波で関西が被害を受ける可能性は残ります。地震よりはましですが、噴火も予知が難しそうですから、やはり運を天に任せるしかなさそうですね。

 

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