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2015年6月26日 (金)

日本の歴史を少し正確に理解する 大正時代の女性の権利

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日本だけに男女差別があるわけではありません。そもそも日本は士農工商という職業をベースに差別を法制化していました。参政権という尺度ですとイスラム圏では女性の参政権が認められない国が残っています。一方、日本では家庭内において女性優位が見られました。「亭主関白」という言葉に否定的な好ましくないというニュアンスがあるのは異常だからであり本来家庭では主婦が上位です。徳川家や源家など将軍家においても女性優位は見られます。天皇家においても持統天皇の活躍など、歴史の表に出てくる女性は少ないものの家庭内の女性優位、もしくは女性特権が見られます。例えば専業主婦は日本では立派な職業と考えられますが、海外の多くの国では法律上認められず女性にも労働義務があります。平等と義務は対になります。

 

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しかし日本は女性と男性との差別が強く残っている国であり、過去の歴史をひきずっています。大正時代の女性の権利を見ていきましょう。参政権が一番わかりやすいのですが、日本で女性の参政権が認められたのは戦後1945年です。大正時代に女性の参政権はありません…というか男性にもなくて、普通選挙が法制化されたのは大正14年であり初めての普通選挙は昭和です。女性の参政権は男性より20年程度遅れました。女性が参政権を得たのは世界的に見れば比較的早い方で、例えばスイスでは1993年、イラクでは2007年であり、今でも認められていない国が多くあります。日本の特殊性はアメリカ(もしくはポツダム宣言)に押し付けられた権利であり国民活動により獲得した権利と言いづらいところです。女性で選挙に行く人は少なくありませんが立候補する人はあまりに少ないのは、獲得した権利ではなく与えられた権利である影響ではないでしょうか。もちろん女性が立候補しない理由は経済的な問題も含め多くあるでしょう。例えば女性が立候補すると男性はちょっとセクハラ気味ですが単純に喜んでいるように見えます。しかし女性が女性立候補者を嫌う傾向にあるような気がしています。最近、女性同士のマタハラも話題になりました。男性は厳しく教育されているので表向きは差別が減少傾向と感じるのですが、女性同士の間に差別的な日本人気質が残っているのではないでしょうか。ただゆっくりとですが全体的に良い方向に変わっており、女性の立候補者も増えています。

 

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今では驚くような女性差別が大正時代にありました。とにかく女性は結婚が早く、大部分が見合い結婚であり、姑から常に跡継ぎプレッシャーを受けました。少子化の現代、出会いが少ないと嘆く若年層にとって見合いや姑のプレッシャーは悪くありませんけどね。大正時代、富国強兵の基幹は人であり、早い結婚と大家族が期待されました。私の母親の祖父、祖母は15人兄弟と16人兄弟で、「おばさんは年下」という事も珍しくありませんでした。結婚が早すぎて女性はほとんど高等学校を卒業できませんでした。当時の高等学校は大学レベルですけどね。そして女性の場合、住所を変えるには父親の許可が必要であり、財産権が無く、姦通罪も女性のみ、家督相続は長男という「文化」でした。過去の差別だと感じる一方で今でも悪い文化として残っているような気がしませんか。娘の一人暮らしを反対する父親(息子に反対する父親は少ないのに)、財産こそ今では平等分配ですが、家督相続は男性の場合が多く、今でも生まれた子が女性だとがっかりして抱く事さえしない頑固爺がいます(すぐ近所に)。浮気の場合、女性タレントの方がひどいバッシングを受けますね。男性だと「甲斐性」なんて言う悪い文化も残っているような気がします。日本は風俗大国ですしね。

 

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ここまでで分かる通り、大正時代の女性差別はひどいのですが本質的に改善していません。日本は海外から強い女性差別があるとバッシングを受けています。女性管理職や政治家を急に増やすのは難しい話ですが、配偶者控除はやめたほうがいいですね。差別の温床です。ただ専業主婦を海外諸国のように急に法律違反にする事はすべきでは無いと思いますけどね。一方、日本は工業国家だったこともあり第二次産業従事者が多いのですが、女性にももっと汚れ仕事に加わってほしいのです。現場に女性がずいぶん増えましたが、求人しても女性を希望者がほとんどなく全員採用状態です。就職難の時代でも。服や顔が汚れますし、日焼けはしますけど死亡事故や怪我は昔ほど多くないので、女性が職場に増える事を期待しています。

 

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