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2015年6月 6日 (土)

日本の歴史を少し正確に理解する 日露戦争への経緯

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「産業革命以来、地球は温暖化している」原因はともかく、気温上昇は事実です。最近は北極海の氷も融け、ロシアが北極海を経由した貿易や北極海の資源開発を始めようとしています。ウクライナ問題や原油価格の暴落が起きたので少し頓挫していますけどね。産業革命前のヨーロッパは今よりも寒く、ほとんどすべての港は冬場に凍りつきました。一年中凍りつかない「不凍港」不在により、冬場に貿易ができない国で多くの死者を出すほどでした。低温が深刻だったのはドイツ以北、およびロシアであり、「不凍港」を求めて領土を拡大しようとします。これは遠隔地を支配する植民地政策とは異なり、不凍港獲得のための南下が目的です。いくら植民地があっても「不凍港」がなければ本国の一年の半分近くは貿易さえできないのですから国民が守れません。国境に隣接する国の占拠を目的とした戦争がはじまります。最近、ヨーロッパの戦争が少ないのは温暖化が貢献している事を忘れてはいけないと考えていますし、再び寒冷化すればヨーロッパ北部とロシアは再び弾薬庫となるでしょう。

 

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ナポレオンやナチス・ドイツのヨーロッパでの領土拡大は日本の歴史と関係しませんので割愛しますが、日本に関係するのはロシアです。ロシアは明治維新の前に一部対馬を占拠しており、日本は常にロシアの恐怖を感じていました。帝政ロシアは最初、ヨーロッパで不凍港の獲得を目指しますが敗戦、次は東、極東アジアでの南下を目指すのです。日清戦争が終わり弱体化した清の東北部、つまり満州をロシアが占領します。しかしまだ海にはつながっていません。中国の旅順や遼東半島、もしくは朝鮮半島がほしかったのですが、日本が支配はしていないものの経済的な占有を進めていました。日露戦争はロシアと日本による朝鮮半島、および中国東北部をめぐる領土争奪戦でした。

 

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日本が朝鮮半島や中国の東北部を守る理由は経済面以上に、ロシアが南下で軍港が作られる事を恐れました。具体的には現実として清の領土であったウラジオストックはロシアに奪われ軍港となり冷戦時代には日本どころかアメリカにとっても恐怖の最前線基地でした。ウラジオストックが無ければロシアはヨーロッパ、アフリカを廻り日本に来るか、北極海を回るしかなく、遠距離であるか氷に阻まれます。

 

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一方で大日本帝国はロシアを含む三国干渉により清に返還した遼東半島にも未練があります。このような背景から日露戦争は始まります。侵略側はロシアであり、防戦側は日本になります。日本はイギリスと強い同盟関係にありましたので、日英同盟vs. ロシアです。いよいよ開戦となりますが、ロシアの敗戦はやはり日本近海に不凍港を持っていなかった事が大きな理由でしょう。バルチック艦隊はものすごい日数をかけて日本に到着したのですから。

 

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