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2015年6月19日 (金)

世界の歴史を少し正確に理解する 漢字の発祥

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現代日本は世界の中で最も絵文字文化が発達した国ではないでしょうか。

 

その背景に漢字があると考えています。ご承知の通り漢字は元祖絵文字で、絵をかくのが大変だから簡素化されただけです。世界の言語の中で漢字は最も文字数(字画数)が多く、幸い日本にはひらがなとカタカナがあるので助かります。古代エジプトの文字も象形文字ですが滅んでいます。漢字は現役で、しかもいまでも増え続けている(主に中国での簡素化した感じですが、日本でも1500近い漢字が作られている)そうです。最古の漢字は占いの亀甲で発見されました。これはたまたま亀の甲羅が現代まで残っただけで、多くは木片や植物の皮などに書かれた事でしょう。漢字が「史書」などの歴史記述に使われるようになるのはまだ先の話です。「漢」字というと漢の時代の文字ですが、Chinese Characterは更に歴史が長く、殷の時代には存在していたことがわかっています。殷の歴史には別の時に触れますが、紀元前17世紀ごろから存在した国です。しかもその前には夏があることはわかっていますし、古代文明である中国文明はさらに前で紀元前7000年かそれより前までさかのぼってしまいます。1万年以上ある中国の歴史の中で、Chinese Characterが生まれたのは3500年ほど前になりますね。

 

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殷については「史記」に記載があり、亀甲文字の発見で存在が明らかになりました。その前の夏の時代も存在していたと考えられていますが、その前の三皇五帝は神話の時代という位置づけです。夏の時代、紀元前21世紀ころには漢字があったのではないかという研究が進んでいるそうです。従って人類で文字が使われたのは4000年ほど前から3300年ほど前の間だと考えられます。ただし漢字は発音を表すことができない特殊な文字です。日本語の場合、音はひらがなやカタカナで記載できますが、ひらがなやカタカナができたのは音を記述する漢字が無いからです。漢字にはすべて意味がある一方で、意味のない音をあらわせる文字がなく、かたくなさを感じます。日本人は漢字が輸入されるとすぐに「万葉仮名」などを作って対応していることから、仮名という発想は中国でも起きたはずなのに作らなかったのです。仮名は便利ですが、漢字の美しさ神聖さを考えれば確かに邪道です(笑)漢文の美しさにはほれぼれしますし、中国は4000年もの長い間、音を表す漢字なしに発展してきたのです。

 

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これから神話時代の勉強をしていこうと考えています。残念ながら文字が無かった時代ですからほとんどがファンタジーと思われてしまいます。しかし考古学があり、先祖代々の伝承があり、文字に至らないまでも記号や絵があれば文字の無い時代でも事実を含む歴史が残っていてもおかしくありません。現代の世の中にでも驚く現象はありますが、科学が説明してくれるので安心できます。巨大竜巻、巨大地震、津波、雷など命を奪うものから虹や真紅に染まる夕焼けまで、科学が無ければ神の所業と考えるしかありませんでした。事実科学は長い間キリスト教の敵であり、今でも進化論を信じないキリスト教徒は少なくありません。当時は長老が何らかの説明を付けなければいけなかったのでしょうから、長老の想像力に任せた不思議な神話もあるでしょう。個人的にはギリシャ神話を語った長老たちのセンスには脱帽します。現在の最優秀のファンタジー作家でも敵いません。漢字は占いや宗教と結びついてきた「象形」機能があります。漢字の1文字自体が力を持っていました。今でも中国では逆さに飾った「福」という文字を見かけますし、日本でも「寿」や玄関の前に「笑」という漢字を飾る家を見かけます。ヒエログリフが神聖文字だったように、漢字は今でも神と結び付く「印」の機能があるのです。

 

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重要なこととして漢字は一文字ずつに意味を持ち、神が宿り、力がある事です。この機能が歴史にさえも影響を与えたことは忘れないようにして歴史を学びます。

 

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