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2015年3月27日 (金)

水素は全くエコではない

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水素自動車が究極のエコと言われている事を聞いて「原子力発電所は安全」という言葉と同じくらいに騙されていると感じます。

 

そもそもエコとはなんでしょう。CO2は地球温暖化の原因となっています。しかし究極のエコと呼ばれていた原子力発電所は戦後に巨大事故を3回(スリーマイル、チェルノブイリ、福島)起こしており、ほぼ20年に一回地球に人が住めないエリアを増やします。いつも感じる「エコ」と言う言葉はエコロジーではなく企業のエコノミー(経済性)で動いていると感じています。水素自動車も同じ香りが匂ってきます。

 

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確かに水素は消費の時に水しか発生しません。しかし問題は地球上にほとんど存在しない水素をどのように供給するのでしょう。メタンから作る場合、大量の二酸化炭素が発生します。エネルギー効率から考えると、ハイブリッド車に比べればCO2の発生量は少なくありません。現在CO2はドライアイスとして利用しますが、ドライアイスを作るには冷熱が必要であり、消費先も必要です。10%の車が水素自動車になれば冷熱が足りなくなるかドライアイスの需要先が無くてCO2を大量に大気放出するしかありません。

 

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水素は水から電気分解で作ることができます。それには電気が必要です。だったら電気自動車にすればいい、わざわざ大きなエネルギーロスが発生する水素を作る意味はありません。そうすると電気が余っているところで水素を作るしかありません。具体的には砂漠でしょう。砂漠で太陽光発電をしても日本まで電気は送れません。ではなぜ砂漠で水素を作らないのか、水が無いからです。「水の電気分解」が必要なのです。大量の純水(不純物・イオンの無い真水)を砂漠に作って送るには大量のエネルギーがかかります。その上、砂漠ですと太陽光パネルに砂が積りすぐに発電効率が落ちます。

 

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騙されてはいけません、水素自動車はエコではありません。今はドライアイス需要が高いのでわずかに水素が余っていますから、少しくらいの車が水素自動車になるとちょうど良いのでしょう。それだったら電気自動車の方が良いのですが、原発再稼働が前提であれば地球環境全体でみるとリスクがあります。現状ハイブリッドかディーゼルカーがベストだと感じています。もしくは最近の若い人のように自家用車に乗らず公共交通機関を使いましょう。エンジニアとして水素自動車は素晴らしいと感じますが、エコではない、いわゆる特殊な高級車であることを理解して乗ってもらえるとうれしいですね。恐れていたような水素爆発事故も起きていないようですし、安全面では心配なさそうです。

 

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