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2015年2月 2日 (月)

日本の歴史を少し正確に理解する 夢破れたヒーロー

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学生時代に歴史が嫌いだった私は歴史小説に頼っており、史実は理解していません。主人公、特に司馬遼太郎先生の書いた人物が好きなのは歴史小説フリークの方々と同じです。「竜馬が行く」の坂本龍馬、「義経」の源義経、「国盗り物語」の織田信長。嫌いなのは当然のように彼らの夢を打ち砕いた徳川家康、石田光成、明智光秀、大久保利通、源頼朝、豊臣秀吉などです。

 

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しかし嫌いな人物には日本の歴史の大枠を作った政治家が多い、つまり智謀に長けた偉人です。日本には政治家が嫌いな人が多いように感じていますが、私もその一人です。好きな歴史上の人物は夢破れ失敗した、優秀な人物なのに運か才能が少し足らなかった人たちです。石田光成と明智光秀も夢破れた人たちですが「夢のサイズ」が重要です。豊臣家を守る事が目的で日本の将来像が見えない石田光成、自分の将来像を持たず発作的に織田信長を暗殺し討伐された明智光秀、彼らに大きな世界観が見えません。頼朝も家康も大きな夢と将来像を持っていたのですが、その夢を達成してしまうと読者として興ざめするのが「出る杭なのに打たれなかった」という日本人としての気持ちの悪さです(笑)

 

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夢破れた人に魅力があるのは、彼らの夢がかなっていたら日本の歴史が大きく変わっていたと想像を掻き立てるからです。48歳で死亡した織田信長が天下を取って長期政権を築いていたらどうなっていたでしょう。彼は宗教や身分にとらわれない自由人でした。豊臣秀吉という農家の倅を大将にしたのですから、いくら下剋上の時代と言っても彼の実力主義重視精神には驚きます。彼があと20年生きていれば能力主義の差別の少ない、商業を中心に発展したキリスト教社会の日本になっていたかもしれませんし、民主主義が彼の世代に育ったかもしれません。坂本龍馬が総理大臣になっていたらどうなったでしょう、いや彼は政治家にはならなかったでしょうね。多分三菱のオーナーになっていたでしょう。そうすると今の三菱は岩崎家と違う社風で今よりも明るく拡大し、第二次世界大戦の結果だって変ったかもしれませんし、戦争自体が起こらなかったかもしれません。義経はどうでしょうか、彼が将軍になったとすれば鎌倉幕府は長続きしなかったと感じています。頼朝がいたから日本に幕府というシステムができました。義経であれば天皇家の世の中が続いていたかもしれません。

 

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しかし歴史は一個人の生死で大きく変わるものではないそうです。アインシュタインがいなくても遅かれ早かれ相対性理論はできていた、歴史はもっと大きな時流で動いており、夢が破れた人たちは夢破れるべくして敗れたのかもしれません。

 

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