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2015年1月 7日 (水)

歴史を少し正確に理解する 歴史の正確性

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歴史の正確性議論は意味がありません。歴史に正確性を求めることが間違いです。現代の社会である民主主義、自由経済、差別を問題視する社会での「尺度」で見つめる過去の歴史は、現代人のフィルターによる「解釈」に過ぎません。第二次世界大戦でさえも、万一勝っていれば戦争解釈は違っていたでしょうし、戦後70年もたってもアメリカ、日本、韓国、中国の解釈は大きく異なります。例えば原爆投下に関しても各国の解釈は異なり、決してどれも間違いではありません。アメリカで原爆は戦争を終結に導き戦闘が長引くことによる死者を減らした平和的鉄槌であり、中国や韓国では「天誅」と思っている人も少なくありません。誰も間違えていません、解釈が違うだけです。

 

先日の衆議院選を歴史はどう描くでしょう。多くの市民は「無駄な労力、税金の無駄遣い」と感じた選挙なのに自民党の歴史としては「日本史に残る国民意識の統一」として記録されるでしょう。これで憲法9条が悪い方向に変わり、日本が右傾化して再び戦争をするようになれば今回の衆議院選挙に投票して自民党を選択した平成の国民は歴史的な「愚民」といわれるかもしれません。

 

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キリスト教社会の歴史は正確でしょうか。宗教上、嘘はついてはいけないのがキリスト教社会です。しかし一方で聖書に反することは書けません。キリスト教と科学の対決でガリレオやダーウィンがどれほど苦労したか、法王が許可した植民地政策でアメリカやアジアの現地人に何が起こったか。かつてテレビ番組で男女差別を過激に非難する女史が Historyhis storyで男性の歴史だと言っていましたが違うと感じています。キリスト教徒においてhisは「神の」であり、神の歴史という意味ではないでしょうか。西洋史の解釈には明確にキリスト教支配があります。キリスト教社会に世界史はないと聞いたことがあります。キリスト教の歴史以外は歴史ではなく異教徒による雑学でした。もちろん近代において考え方は大きく変わっており、アメリカやヨーロッパも各国の歴史を見直しています。しかしそれでも「各国の歴史」であり世界史ではないのです。

 

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日本に本格的な宗教が伝わらず育たなかったのはなぜでしょう。多くの日本人は無宗教ですが、それは私たちの人生に宗教を必要としていないからではないでしょうか。生きていくことが苦しい地域、たとえば砂漠や戦争が続く場所で、人々は宗教に頼ります。私も苦しい時は神頼みをしますし、厄払いにも行きます。また驚くほどの偶然に出くわすと神の存在を信じてしまう事もあります。しかし人生において神を必要とするタイミングが少ないので宗教に傾倒できません。これは今に始まった事ではなく、多分、過去の日本人も同じ状況だったのでしょう。そのせいで日本の歴史は宗教によるフィルターを受けにくかった、十分に少なかった、特に平安時代以降はそうでしょう。比叡山の焼き討ちをし、キリスト教を弾圧するくらいの不信心な国ですからね。支配階層でさえも神を畏れていなかったのでしょう。

 

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個人的に日本の歴史に嘘はないと感じています。日本人は嘘が嫌いですしね。ただ自分の立場から見た当時の時代背景の解釈を子孫に「素直に本心で」残しただけです。勝者の歴史であることは間違いないのですが、勝者に悪気はなかった、嘘はなかったのです。

 

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