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2015年1月 5日 (月)

歴史を少し正確に理解する 日本成立と日本語

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日本はいつから日本なのか、何を言っているのか太古の昔からだと思われるかもしれませんが、私は明治維新と考えています。アイヌや琉球の問題ではなく、日本は群湯割拠し、たとえば戦国時代は明確に諸国が戦争を繰り返しましたが江戸時代だって冷戦状態でした。日本が藩というシステムを捨て一つの国にまとまらなければいけなくなったのは黒船が主要因です。日本が侵略されるという明確な恐怖から日本がまとまり明治維新が起こり、西南戦争を最後に一つの国にまとまって、良し悪しは別にして朝鮮半島併合、日清、日露戦争に進んでいくわけです。外国との貿易は奈良時代以前からありましたが戦争がグローバル化するまで日本がまとまる必要などなかったのです。元寇の時にも似たような現象が起きましたが、完全にはまとまりませんでした。想定外の外敵に対して日本列島の敵同士が結束する、長州と薩摩が同盟を結んだのは坂本龍馬が導火線だったとしても、背景にある大きな火薬は外敵の恐怖でした。

 

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天皇家を中心とする平城京政府が律令制度を敷いた時、私たちはまるで日本が成立したように感じます。事実、日本書紀というタイトルからもわかるように、天皇家を中心とする国家が日本という表現を使っていました。しかし今の日本全土の統一国家ではありません。日本という地方の一国が長い年月をかけて日本列島を同盟で結んだのです。奈良を中心とした小国日本は仏教を習得するために漢字を輸入し、日本語を作って歴史を記述しました。本州や北海道に存在したであろう他の諸国には言語がなく、彼らの国の記録が残っていません。つまり日本語は大和朝廷の歴史のみを記録し始めました。そして当時は当然のことですが客観的な歴史ではなく、自分たちの子孫のための記録です。私たちがイメージする日本がいつ成立したかという話題に戻れば明治時代であり、それまでは良くて道州制に近く、日本という中央集権国家の形がないのですから客観的な日本史はありません。大和朝廷天皇家、幕府、各藩それぞれの歴史があり、だれも日本の歴史を記そうとはしていません。それは当然のことで、私たちが彼らの記録を日本史と勘違いすることに問題があるのです。

 

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さて現代の私たちにとって文字は本当に必要でしょうか。テレビを見て音楽を聴くとき文字は必要ありません。新聞や本は一部の人の嗜好であり、若年層に活字離れが進んでいました。映像は文字を不必要にしていきました。私たちの私生活に文字を持ち込んだのはインターネットであり、ゲームではないでしょうか。仕事でもプレゼンテーションなどは文字が少ない方がわかりやすい資料と誉められます。文字がどうしても必要なのは契約、技術伝承、間違いを繰り返さないためのマニュアル、そして法律です。人間は忘れやすい、悲惨な第二次世界大戦を体験した日本でも、もし憲法9条がなければまた戦争をしたかもしれません。憲法9条の「文字」が戦争を抑止しているのです。これが文字の力です。一方であれほどの大事故を起こしたのに原発を再稼働しようとしていますが、それはすぐに原発放棄を法律化、つまり公式な文字にできなかったからかもしれません。

 

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日本語は仏教的精神を含んで誕生し、日本に割拠していた国々の地方史を記し、明治維新から日本の歴史を描き始め、科学の進歩や平和を推し進める重要な道具になっているのです。

 

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