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2014年12月30日 (火)

歴史を少し正しく理解する 仏教伝来と漢字

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以前から漢字がなぜ日本に伝来しなかったのか、言葉を変えれば長い間必要とされなかった漢字が、なぜ突然伝来したのか不思議に感じていました。考えてみれば仏教との関連がありそうです。

 

文字がつかわれ始めるのには必ず理由があります。一つには契約のためです。口約束は意味がないので契約書を作り、印を押す。食料が十分にあれば誰も気にしません、貸し借りなしで好きなように食べればいい。しかし食物が少ない場所では集めて分配するために記録を付ける必要が発生し、文字が発達します。この文字の進化論は学生時代に習いますね。もう一つ、宗教が文字を伝えていくのではないかと考えています。キリスト教もイスラム教も仏教も最初は口頭による伝承でした。しかし、時代が経つにつれキリスト、マホメッド、仏陀の言葉が記憶として失われていく、そのために文字が必要で、新約聖書、コーランなどができました。

 

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古代において翻訳は今ほど完璧ではありませんでした。なぜかと言えば漢字は入ってきましたが日本語の文字はまだできていません。しかも密教が中心のインドでは仏教が文字になっていませんでした。密教とは文字に表せない教えを口頭で教えていく宗教です。しかしインドから離れている場所では簡単に教えを口頭で聞くことはできませんから、文字の形でまとめたいのです。三蔵法師は仏教を書物の形で手に入れるためにインドに渡るのです。そして仏教を中国語でまとめました。日本は仏教をその中国から中国語の形で輸入します。

 

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日本に仏教を取り入れる方法は三つしかありませんでした。一つには中国に仏教を習いに行く、もう一つは中国から僧侶を連れてくる、最後に中国から書物を輸入する、実際にはこの三つの技法がすべて使われたことは誰もが知っています。僧侶を連れてくるという意味では鑑真が有名ですが、中国は鑑真が日本に行くことを反対します。つまり鑑真は例外であり、僧侶を連れてくることは難しかったのです。しかも何度も海難事故にあい視力を失った鑑真、つまりこの時代まだ航路での中国と日本の移動は難しかったのです。ここで日本と朝鮮半島の関係がすでに悪かったことも想像できます。朝鮮を経由すればもっと事故は少なかったはずですからね。そうするとやはり書物がほしい、書物は漢字で書かれており、漢字を輸入するしかありませんでした。更に苦難は続きます。中国語は手に入りましたが、中国語を使える人は限られています。そのため汎用化には日本語に当てはめる必要があったのですが、漢字ではそれができない、結果として仮名が生まれてくる、日本語ができてくるのです。

 

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つまり日本の文字は仏教を理解し解説するために発達したのでしょう。そのため初期の日本語は仏教のための道具だった、まだ市民の生活には必須のものではなかったのです。そのため和歌が日本人の感情を表す「長文の」文章であり、庶民に広がるまでにはさらに時間がかかったのでしょう。どの段階で文字が庶民に広がったのか、もしかすると浄土宗、つまりここでも仏教との関係があるのかもしれません。

 

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