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2014年12月23日 (火)

歴史を少し正確に理解する 竹取物語

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かぐや姫は実在する…日本書紀の中の話ですがかぐや姫という名前の人がいます。ただ彼女自体は単なるモデルで物語は壮作、奈良時代が想定されているようです。ただ作者は日本書紀を読むことができる人物だったと想定できます。物語は日本最初、いえ世界最初のSF超大作です。今見ても驚きの内容です。冒険活劇は千夜一夜物語がありますが、宇宙が絡む物語は多くありません。

 

まず、姫は竹から生まれます。そして一気に成長し、なぜか家族は大金持ちになります。かぐや姫は何十年もその美貌を保っているようですが、実際には姿を見せていませんので不明です。それなのに天皇家や貴族と思われる人たちが恋に溺れ、無理難題に取り組みます。この無理難題は本当に無理であり、つまり竹から生まれた姿を見たこともない生物に「遠まわしに断られる」物語です。その後、かぐや姫は驚いた事に月に帰って行きます。月から来た宇宙人は人間には太刀打ちできない武器を持っており、平安時代最強の軍隊さえも赤子の手をひねられるように負けてしまうのです。今のSF小説でも敵わない奇抜さで、作者は「菅原道真かもしれない」と言われると納得してしまう、今でも読者が絶えない日本の歴史を代表する娯楽大作です。

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竹取物語の中には天皇家や藤原家と思われる貴族であっても太刀打ちできない敵がいるのです。天下人であっても「油断するな」という警告にも見えますが、仏教的に考えれば「諸行無常」であり、天皇家や藤原家であってもその程度の存在だという戒めにも見えます。ただし竹取物語にどの程度、藤原家、特に登場人物の一人と考えられる藤原不比等がかかわっていたのかわかりません。つまり自戒の物語なのか、それとも本当に菅原道真が作者であれば藤原家を卑下する物語なのか判断が難しい事も確かです。「作者不詳」が一段と物語を面白くしているとも言えます。

 

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時代背景をもう一度整理します。過去の繰り返しではありますが、この頃の書物は大量生産できるわけではありませんし、ごく一部の貴族だけが扱えるものでした。つまり竹取物語は子供たちや一般大衆を想定読者にしていません。日本書紀を読んでいるような貴族が読むための読み物であり、その目的が教育なのか娯楽なのかわかりません。しかし少なくとも子供向け、もしくは一般大衆向けの娯楽大作、例えばロード・オブ・ザ・リングのような物語だと考えてはいけないのです。比較的限定した読者を対象としており、可能性としては貴族の女性向けですがもしかすると男性向けかもしれません。仏教が強い影響を及ぼしていたという事も忘れてはいけません。

 

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やはり仏教を学び始める前の入り口、仏教精神を教えるための初等教育用であったのではないかと感じているのです。

 

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