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2014年11月14日 (金)

クラウド・フォレスト

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シンガポールは水不足に苦しんでいたと記憶していますが、マリーナエリアの淡水化工事が終わり大胆な意識変化が生まれたようです。クラウド・フォレストではガラス張りのドームの中に巨大な人工の滝が音を立てています。マンション並みの高さから流れ落ちる滝は迫力の落差と水量です。滝が作る水煙と時々人工的に噴出される霧で少し白んでいます。山が無い島に住むシンガポールの人たちにとって、滝はあこがれの存在だったのかもしれません。この施設ではこの滝の裏をエレベータで上り、上から降りて行きながら植物の景色を楽しんでいくこれまでにない発想の植物園です。歩道が空中に飛び出しているので少しスリルがあり、恐る恐る歩いている女性を何人か見かけました。ただゆれたりはしないので私は怖さを感じず、身を乗り出して写真を撮影していました。

 

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この滝には「猿の惑星」要素を感じます。温暖化が進めば人類が滅び、熱帯の植物に人工物を占拠されてしまうという裏テーマがありそうです。事実、この建物の出口付近に温暖化を紹介する劇場があり、映像で最悪のケースが紹介されて「温暖化防止に頑張ろう」という訴えが室温20℃程度の快適空間で紹介されます。どうも日本人の感覚とは異なります。日本であれば少し汗がにじむくらいの28℃の温度設定で「温暖化防止のためにエアコンの設定温度を上げましょう」という解説が良く見かけるパターンです。長袖でなければ寒いくらいにエアコンをかけて「温暖化対策を!」と言われても、気持ちが伝わるのでしょうか。

 

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シンガポールは海面上昇が無ければ温暖化の影響は少ない場所です。もともと暑い場所なので生態系への影響もほとんどないでしょうし、それ以前に殺虫剤で生態系自体が崩れていますしね。彼らが懸念しているのは近隣諸国の焼畑ではないでしょうか。熱帯雨林の焼畑による煙(ヘイズ)はここ数年、シンガポールの大きな公害問題となっています。「熱帯雨林の減少が温暖化を進める」というシンガポールの主張は間違いではありませんし、確かに小さな島で電力消費量を抑えるより近隣の熱帯雨林の減少を抑えたほうが温暖化対策となります。もちろん焼畑が減れば公害も減るのでシンガポールにとっては一石二鳥です。

 

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そのように考えてみれば、シンガポールは日本と違う温暖化原因の懸念が顕在化しており、シンガポールとして実施すべき対策が進められているのかもしれません。温暖化対策は場所によって違うという事が実感できましたし、シンガポールのような温暖化対策にも意味があると理解できました。

 

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