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2014年11月 1日 (土)

芸術の発祥

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ヨーロッパの人は「ヨーロッパ起源」という言葉が好きで、芸術もヨーロッパで発祥し世界に広まったと考えています。これに関して議論するつもりはありません。

 

芸術、音楽、体育などは世界各国で自然発生したのでしょう。いずれも人々の余裕の表れでした。弱肉強食で常に恐怖に震えていた時代から、食料や火を手に入れ、自分たちを守るシステムを手に入れれば自然と心に余裕が生まれます。食料が手に入りやすかった温かく雨が多い場所で時間に余裕が生まれ、芸術や巨大建造物が作られたと考えられます。その一つのより例がエジプトです。今でこそ砂漠が広がっていますが、ナイル川の恵みで食物には困らない場所だったのでしょう。ただエジプト文明は「高度な文明」で発祥と言うともっと原始的です。

 

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インドネシアで手形の芸術が見つかり3万年以上(4万年近く)も前の作品と言われています。まだホモ・サピエンスになる前の時代ですね。歴史は文字が伝えますが、文字は不幸の副産物です。一部のエリアで人口が増え、争いを抑えるために「契約」が必要となったので文字が生まれます。食物と文字のバランスが重要で、起源は人口爆発と食料の激減です。人口爆発は出生率でも人口の都市部への集中でも発生します。文字は4大文明と呼ばれる場所で発生します。そのほとんどが遺跡を持つ「都市国家」であり、文字が発達した当時、人口の集中が起きたと考えられます。残念ながら文字だけが歴史を伝えられるので、文字が発達したところが文明起源と誤解されます。しかし日本の古墳時代を考えても文化や芸術や音楽は文字よりはるかに早く発達したはずです。そして芸術は花や生物の色彩が豊かな熱帯から発達し、音楽さえも鳥のさえずりが豊かな国から発症してきたのだろうと考えています。

 

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インドネシアで古代の芸術が見つかったのは食物にあふれ、生活にゆとりがあるうえ、色彩豊かな土地柄ですから当然とも言えます。しかし難しいのは保存であり、湿度が高く、コケ類の生命力が豊かな熱帯で壁画が残っているのは奇跡です。日本では詫び寂びなどと美的な言葉が使われますが、湿度が高いと何でも朽ちてしまい、色が薄れます。中間色や淡い色は芸術の進歩で生まれたと考えており、昔の芸術は原色の鮮やかさであると考えており、日本でも黄金の大仏、運慶や快慶の彫刻でさえも艶やかだったと感じています。インドから伝わった曼荼羅など、めまいがしそうなほどの鮮やかさだったでしょうね。それほど、日本でも1000年を超えてオリジナルの色彩を残すことは難しいのです。それなのに4万年近くもの間、色彩が残っていたのですから奇跡としか言えません。

 

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高松塚古墳もそうですが、現代人が見つけてしまうと古代の芸術は恐るべき勢いで劣化します。今回発見された遺跡も一般公開することなく、数万年後の子孫に向けて封印したほうが良いように考えます。

 

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