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2014年6月 8日 (日)

白すぎ城

Ise0177姫路城の改修が終わりに近づき、囲いが外れ外観が見られるようになったそうです。その姿は改修前と比較すれば驚くほどに真っ白だそうです。
歴史遺産の修復はとても難しい作業です。オリジナルの写真なんてありませんし、数百年前の姿は誰も見たことが無いのですから。オリジナルの姿に近づけると驚くほどに鮮やかになる事が多く、「わびさび」や劣化を歴史の一部と考える日本人に違和感を与えます。例えば苔寺には建築当時苔など生えていないので、オリジナルに戻すことで価値さえもなくなりそうです。最近では平等院鳳凰堂の修復で「鮮やかすぎる」という話題を聞きました。国内だけではなく、レオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐が修復されたときも派手な色遣いには驚きましたね。私は平等院鳳凰堂も最後の晩餐も修復前しか見ていないのでぜひもう一度見に行きたいのです。

Ise0180姫路城は「白鷺城」という別名も持っています。今回の修復は黒カビや汚れを落とすことが中心だったらしいのですが、結果として真っ白な城が出現しました。あまりの白さに賛否両論だそうですが、私は急いで見に行きたいのです。なぜなら5年もすればまた黒カビが生えてしまい、次に真っ白な姫路城を見られる時に私は生きていません。これは急がなくては。一応防カビ加工がしてあるそうなので数年は大丈夫です。私の家から平日であれば車で2時間程度、休日の場合は神戸の渋滞で到着時間が予測できません。電車で行く手もあるのですけどね。家族で1泊というのも悪くありません。姫路城観光は十分に1泊の価値があります。

Ise0181好みは人それぞれですが、私は姫路城が日本で最も美しい城と感じています。美しさの一つの理由として戦乱に巻き込まれなかったためで、言葉を換えれば歴史にはあまり登場してきません。もちろん関西にある大きな城ですから、戦国時代に登場してくるのですが主戦場にはならなかったようです。エレベーター付き超近代建設の大阪城、天守閣を失った江戸城、跡形もない安土城、これらは戦国時代の戦乱や太平洋戦争で失われています。姫路城が残った大きな理由は「絶好の中間位置」にあったと感じるのです。明治維新の主戦場になった京都と東京以北、太平洋戦争で大きな被害を受けた東京、広島、沖縄などで城は生き残ることができませんでした。姫路はいろんな戦争の「被害円」から絶妙に離れた位置にあり生き残った城です。

Ise0178
日本が再び戦争に加担しない、平和主義はこの「白すぎる城」を汚さないためにも重要です。

Ise0182

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