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2014年5月18日 (日)

幻想日記店 堀川アサコ

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主人公は友哉 男子大学生です。前二作の登場人物(脇役)が何度か通り過ぎていきますが、これは単行本にするときに追記されたそうです。もともと幻想シリーズとは別の作品として書かれたものを戦略的に連作として「幻想」とタイトルを変えたそうです。単独の作品であり以前の作品とは全くストーリーが違うのですが、ホラー要素は確かに他の作品と似ています。前二作は読んでおかなくても楽しめます。

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テーマは「言霊」です。日記店の女主人 猩子は人の日記を他人に売る商売であり、それぞれの日記が持つ言霊が日記を手にした人の人生を変えていきます。ただ強いて言えば主人公が手にした日記の効能が今一つ分かりませんでした。主人公の気持ちを代弁するために使われただけと言う印象でありあまり重要な意味を持ちません。一方で友哉の父親は日記をもらって素直に生きる道を選び、医者からオート三輪を使った珈琲店の店長に転職するのです。その日記の代金は彼の「長男」でした。そのせいで友哉は日記店でアルバイトする事(ただし無給)になるのです。

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ホラーですからびっくり箱のようなストーリー展開で、話が唐突に変化します。理詰めで考える理系の人には苦手な文章に見えて、その落とし穴が怖くなくてもホラー。ストーリー展開に混乱する理系の方が素直にはまることができるかもしれません。ストーリーの意味は考えず、娯楽作品として楽しめばよいように感じます。文学作品で描かれるような人々の心の微妙な変化に理由や背景を考えてはいけません。これは恋愛小説ではなくホラーなのですから。

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個人的な嗜好を言えば、一番おもしろかったのは幻想郵便局で次がこの作品です。この作品を読み永遠の命について考えてみてください…って、そんな重厚な意味はないか(笑)

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