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2014年3月17日 (月)

愛国主義の危険性

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そもそも愛国教育という手法は戦前日本で確立されたのかもしれません。その危険性は第二次世界大戦での特攻行為で推測できます。戦後日本の戦争を知らない作家が描く「物語」で特攻は国に無理やり強制された悲劇として語られますが、愛国主義教育の効果として、本当に志願して特攻した人も少なくないはずです。愛国主義は宗教に近く、教育効果が絶大であることは戦前日本で証明済みです。

 

愛国主義の「目的」は韓国、中国、北朝鮮で三様と言えます。では各国にどのような違いと危険性があるのでしょうか。

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韓国の愛国主義は対日本限定となっているわけではなさそうです。女子フィギアスケートの採点批判において、キム・ヨナさんは沈静化を望んでいるのに韓国の愛国主義が許しません。これは他のオリンピック競技などでも見られました。矛先は中国やロシアにさえも向いています。かつて韓国が中華に対して倭の国のような属国ではなく「小華」であると自称した時代があったようです。しかし今は「小華ではなく先進国」、いわゆる完全独立国を強調した愛国教育のようです。その結果が強い競争心と絶対に妥協しない主義主張であるように感じます。

 

健全のようにも見えますがこのタイプの愛国心にも危険性がありますが、同じ事は日本にも言えます。妥協しないプライドが他の国に嫌われて、将来的には経済的な困窮にまで発展するのではないかと心配です。もちろんある程度の愛国主義はあるべきですが、先進国として相手国を尊重しお互いがWinWinの妥協点を目指す愛国主義へと移行してもよい時期にあると考えます。

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中華人民共和国は戦後に共産党が立ち上げた国で、新しい国として統一するため愛国主義は必須でした。中国の場合、愛国とは共産党です。国外ばかりではなく国内にも威圧が必要です。多民族国家であり、愛国主義が完全に機能していると言いづらい面もあります。日本外交を例にとれば懸念はあるのですが、全体的に見れば中国の愛国主義は成功事例のような気がしています。内紛はあるものの内乱まではなく、中華人民共和国から戦後に分裂した独立国が発生していないのは教育やシステムの成果と言えるような気がしています。経済的な発展も目覚ましく、領土問題は別問題として、中国の政治には脱帽しています。東ヨーロッパやソ連が崩壊しても、中国だけは国の規模と共産主義を保っているのです。中国の愛国主義は成功事例ではありますが、建国後100年を経過していない新しい国だけにそもそも国境線があいまいで、周りの国にとってつらい所ではあります。

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北朝鮮についてあまり多くを語る必要はないと考えています。戦前の日本と全く同じ「恐怖主義による自国民を制圧する愛国教育」、戦前の日本に似ています。この愛国技術開発国である日本として反省すべき点は多いと考えますが、残念ながら日本はこの問題を解決するために残酷なまでの敗戦と戦後の独立国としての一時的な消滅(アメリカによる憲法改訂)が必要だったという背景があります。つまり日本は解決策を知りません。北朝鮮が戦争を仕掛けない限り現体制は揺るぎがない、最も安定した純粋な愛国主義といえます。

 

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