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2014年2月20日 (木)

化石燃料が売れない

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ロイヤル・ダッチ・シェルが75%減益と言うニュースを見ました。原油は今でも高価格を維持しているのに上流部門と呼ばれる石油採掘の採算が低下している事には驚きがあります。

 

子供の頃、石油は3060年程度で枯渇すると学びました。しかし採掘技術の向上で100年以上枯渇しそうにありません。いずれにしても巨大メジャーが傾くのは石油の枯渇以外にないと考えていました。しかし石油が売れなくなって採算が悪化しているのです。石油を掘り当てれば一攫千金、つまり石油を掘る上流部門は必ず儲かると信じていたのに、なぜ石油は売れなくなったのでしょうか。

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電力には原子力があるので石油は必要ありません。原発再稼働が議論になっているのは日本だけであり、原油の価格や需要に電力は大きな影響力がありません。石油の主な利用先は自動車などの燃料、化成品原料、暖房用の灯油です。灯油は今でも代替品が無いので世界的に販売が好調のようですが、需要の低下は燃料と化成品原料に発生しているようです。燃料の需要減少は地球温暖化対策の流れとガソリン価格の高騰による省エネが主因です。ガソリンや軽油の代替品ができたわけではないのですが、燃費が向上して利用量が少なくなったのです。これはアメリカ、ヨーロッパ、日本などの大消費地で顕著です。車だけではなく、船や飛行機も省エネになりました。環境にとっても石油の寿命を延ばすという意味でも地球にやさしい変化と言えます。

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一方で化成品はなぜ売れなくなったのか。これはシェール革命が主因です。シェールガスは天然ガスですが、アメリカだけで大量に採れる上、輸出を制限しているので供給過剰になりアメリカ国内で値崩れを起こしました。天然ガスが余っているので、反応させて化成品用の原料を作るようになったのです。原油から出てくるガスを反応させて化成品原料を作るよりコストは高いのかもしれませんが、需要が多すぎて製品の値崩れが起こっているのでしょう。日本では政府指導で重油をガソリンに転換する比率を決めた法律ができました。確かに重油は全く用途が無くなってきているのですが、一方でガソリンも化成品も売れません。石油産業として厳しい変化に見舞われています。

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ただ石油は今でも今後も必要です。需要は下がるのでしょうがある程度のところで下げ止まるのでしょう。変革の時期の苦しみなのかもしれません。

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