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2013年10月18日 (金)

プラズマテレビの敗北

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パナソニックがプラズマテレビの「生産」から撤退し、国内でのプラズマテレビ生産は無くなります。液晶テレビが勝ったというわけではなく、東芝やシャープなどを見てわかるように液晶テレビも国内生産から撤退方向ともいえますから、日本企業の敗退と言った方が正確かもしれません。しかしプラズマテレビはなぜ液晶テレビより「先に」負けたのでしょうか。液晶とプラズマが登場したころ画像の美しさはプラズマテレビが圧倒的でした。また大画面もプラズマでしかできませんでした。弱点は液晶に比べ消費電力が高かった事と、小型化が難しいせいもあって高額であったという問題です。

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液晶の画質は大幅に向上し、小さなサイズから大きなサイズまで生産できるようになりました。80インチの液晶と言うものまで見たことがあります。つまり大画面、画質追求でプラズマテレビと言う利点はなくなってきました。しかし一方でプラズマテレビの改良も進み、今ではなんと消費電力が液晶テレビより少ないのだそうです。唯一の弱点は小型化が難しいのかもしれません。結果としてはコスト競争力だったのでしょう。販売数が少ないプラズマテレビ生産に巨額のコストがかかります。例えばパナソニックの尼崎工場には4000億円がかかったといいます。単純に40万台売れたとしても一台当たりの投資コストは10万円です。400万台売れれば1万円までに下がりますが…。

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当然技術開発にもお金がかかるわけで、多くの企業が液晶とプラズマテレビの両方に投資を続けることはできなかった、そうすると売り上げ数が大きい液晶に集中したというのは当然の結果です。消費者も商品を選ぶ場合、製品が多く過当競争になったため値段の下がってお得感のある液晶にしか目が行きません。液晶の画質も以前に比べると格段に向上し、十分に満足のいくレベルですからね。液晶とプラズマテレビの戦いが始まった時、消費電力と値段と言う意味でプラズマテレビに手が出なかった消費者がほとんどでした。正直ここで勝負は決まっていたのでしょう。値段が高い、消費電力が大きいという今では解決されているプラズマテレビの弱点は消費者の記憶から消えませんでした。

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パナソニックの決断は明らかに遅かったと感じています。一方、円安で利益が出やすくなっている今、損切に出たのは正しい判断のような気がします。もっと遅れれば企業を揺るがす危険性があったとさえ感じます。

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