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2013年10月17日 (木)

カネボウの今後

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カネボウが花王に吸収合併されることになりました。ただ製品名としてカネボウは残ると思うのですが残念な話ではあります。ただ現在のカネボウはかつての鐘紡ではありません。鐘紡は19世紀から続く紡績会社でした。あまりに多角化しすぎたせいか解体し、各部門がカネボウやクラシエとして存続しています。カネボウは鐘紡の化粧品部門がかつての会社名を引き継いだ小さな会社にすぎません。その為、カネボウの子会社化をもって鐘紡が消滅したのではなく、すでに消滅していた企業と言うのが正解なのでしょう。

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バブル以前の世代の人たちにとって鐘紡やユニチカなどの繊維メーカーは巨大企業として記憶に残っているでしょう。企業の寿命は30年と言われる中でアジアに市場を奪われた紡績会社はある意味寿命を迎えた状態で、延命策は大変でした。もちろん東洋紡績などしっかりと残っている企業はありますし、繊維で言えば旭化成やクラレなどがあります。ただこれらも繊維部門は大幅に縮小し、残っている繊維と言っても炭素繊維や高性能の化学繊維になっています(そういう意味で紡績ではありません)。業務形態をうまく変換できたかどうかで繊維企業の勝敗は分かれました。

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事実カネボウ同様、鐘紡のかつての一部所であったクラシエは今でも元気です。カネボウも今回の過去に例をみないほどの健康被害者を出した事件さえなければ花王の子会社とはいえ優良企業であり、独立を守ることができたでしょう。今回、残念ながらブランドイメージも大きく壊れてしまいました。もしかするとカネボウという名前も商品名から消えてしまうのかもしれません。事実CMは全く見なくなりました。

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紡績だけに限らずバブル前に絶頂期であった企業は今になって大きな苦難にぶつかっています。電機企業、スーパーマーケット、食品企業。名前だけは残っていても企業としては見る影もない場合が少なくありません。「のれん」といいますか企業の名前は大きな財産ですが、のれんの重みにつぶされる、名前を残すことで改革が遅れる企業が少なくないのかもしれませんね。

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