« なぜ社員は冷蔵庫に入るのか | トップページ | 熱中症にならないために »

2013年8月 9日 (金)

極端な集中豪雨

Usj0428

隅田川の花火大会は中止となりました。残念でしたね。原因は集中豪雨…と言いたいところですが、あれは夕立だと考えています。確かに雨量は多かったのですが、狭い範囲で短時間に降りました。もちろん「集中豪雨だ」とおっしゃる方がおられれば否定する気はなくて、その通りではあります。そもそも夕立と集中豪雨を分ける明確な分類はないはずです。東京の夕立が戦後と違うのはヒートアイランド現象です。激しいヒートアイランド現象は上昇気流を生み、積乱雲を活性化します。風の強さや風向きによっては東京に豪雨を降らせます。ヒートアイランドが無かった時代に比べれば雨が多いのはわかります。

Usj0431_2

一方で728日に山口県などで発生した豪雨や秋田を襲った「過去に経験がないほどの」豪雨は破壊的で、まさにこれこそが集中豪雨です。個人的には山や河川を破壊するほど豪雨こそが集中豪雨と考えています。雨量が多いだけではなく時間が夕立より長いのが特徴です。もちろん自然災害ですから完全な予測はできませんし避ける事はできないのですが、今回の集中豪雨を参考に、集中豪雨を想定した対策はできます。今回の豪雨は偶然がいくつも重なっています。正確に言えば逆で偶然が重なった場所が山口県と島根県だったという事です。まずは積乱雲の供給ですがラニーニャに近い西太平洋の赤道近くの海水温上昇が原因のようです。この低気圧と積乱雲が張り出した太平洋高気圧の周辺を迂回するようにして日本海側に回り込んだようです。

Usj0432

山口にはヒートアイランド現象がありません。雲は中国山地にぶつかって上昇し雨雲が勢いを増しました。しかしこれだけでは豪雨が長く続く原因とはなりません。もう一つ要素は上空を走る偏西風です。ふつう雨雲は低気圧になって上昇を始めても、上空に重い空気が貯まってくれば気圧が上がり雨は収まります。しかし今回は偏西風が上空にたまった空気を押し流し、低気圧による上昇気流の勢いがおさまらない上、山にさえぎられて同じ場所に留まってしまったようです。偏西風の北上は温暖化を疑いますが、今回は南下で蛇行です。つまり温暖化ではない…と言えそうですが、今回ばかりはそう簡単には言えません。偏西風の蛇行は北極振動が原因の一つであり、北極振動は学術的な証明はできていませんが素直に考えれば北極の海洋温暖化が原因と考えられます。

Usj0426

このような偶然は日本海側か紀伊半島のような南に張り出した場所(和歌山や三重、九州を含む)で起こりやすく、偏西風の蛇行は今後も頻発するでしょうから発生確率が上がります。発生場所は地形からある程度限定できますので、効果的な対策に期待ですね。

Usj0433

« なぜ社員は冷蔵庫に入るのか | トップページ | 熱中症にならないために »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« なぜ社員は冷蔵庫に入るのか | トップページ | 熱中症にならないために »

フォト
無料ブログはココログ