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2013年8月17日 (土)

技術者不遇の仕組み

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日本とアメリカの職業別収入格差がニュースになりました。アメリカではマネージメントや医者に加えて技術者(スペシャリスト)のサラリーが高いというレポートがありました。ここではアメリカの技術者の給料が高い理由を考えてみます。問題は永年雇用、年功序列という仕組みにあったと感じています。決して悪いと言っているわけではありませんが、このシステムで得をしている人と損をしている人がおり、スペシャリストは損をしている分野と感じています。

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日本は社会主義に近い資本主義でした。その仕組みを支えたのが永年雇用と年功序列です。職を失わない一方で給料は能力ではなく年齢で決まるという制度です。日本という国に住む日本人にとって当たり前ですが、年齢が上の人を「目上」と呼び、敬語を使います。つまり敬語を使うかどうかは年齢で決まるのです。海外では職位、階級、性別などで決まりますが、少々差別的です。しかし年齢で決める事も年齢差別と言われます。インドのカースト制度と同じで、年齢は追い越すことができません。これは世界的に見ても不思議な階級制度ですし、努力では覆せない事から差別になります。

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ではなぜ技術者の給料は低いのか。企業から技術者が抜けると業務が成り立ちません。確かに技術は年齢により経験を重ねれば上昇しますから年功序列も悪くありません。しかし中には突出した技術者が出てきます。アメリカなどであれば他の企業からの引き抜きが当たり前です。企業としては引き抜かれないように給料を上げるか、引き抜かれて一気に給料が上がる場合もあります。しかし日本では引き抜きも難しいですし、引き抜かれても「標準年齢」相当の給料がスタートポイントとなります。

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技能が無くても長く勤めてさえいれば十分な給料がもらえるシステムを悪いとは考えません。しかしながら高い技術者にモチベーションが育たないという意味で日本の競争力という意味では危機的です。もちろんこの10年ほどで大きく変化はしているのですが、海外の変化には追いつけず、技術者が海外などに流出している点には懸念があります。国立大学に入学し国費で育ててきた大学生が海外に流出する事を抑えられない国や企業に大きな責任があると感じています。

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