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2013年4月10日 (水)

大国主命

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オオクニヌシは誰が古事記を読んでもわかるとおり天皇家の「敵」です。スサノヲとの親族関係はさすがに挿入としか考えられません。ただなぜ敵であるオオクニヌシがここまでいい人として書かれているのか、そして彼を祀るために建造された古代の大社(出雲大社)が世界最高傑作に近い建造物だったのか。そしてなぜ日本書紀にはほとんど記述がないのか。この議論は誰もが想像できる「国盗り物語」なのですが、天皇家の発祥に関連しているので議論はタブーに近い状態です。そこで勝手な意見を挟まず原文に沿って話を進めていきましょう。

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「因幡の白ウサギ」の話はアジア各国にあり、どこでもワニの背を渡ります。日本にはワニがいないので中国地方の山間部でサメの事をワニというからサメであろうという事になっています。ただこの「美談」が実在の話ではない事に間違いなさそうです。とにかく古事記においてオオクニヌシはいい人で、女たらしです。英雄色を好む、まさに典型的なヒーローです。ここまでの主人公であるスサノヲと比べても明らかにカッコイイのです。

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彼は出雲を拠点として国を作ります。そこで突然、天界に住む「アマテラス」が国をくれというわけです。アマテラスの使者は何度か失敗します。これはオオクニヌシが偉大な王であることを装飾しています。最後に登場するのが天孫降臨、ニニギです。彼は天皇家に受け継がれる三種の神器を持っています。強大な軍隊にオオクニヌシは「出雲に大社を作り祀ってくれるのであれば国をわたそう」という国譲りイベントが発生するのです。国譲りが平和裏だったのかどうかはわかりませんが、巨大な古墳を作るだけの動員力があった大和勢力に出雲勢力は降伏したのでしょう。これが「天下分け目」だったのではないでしょうか。関ヶ原に近い印象を持っています。ただオリジナルの出雲神社の巨大さから平和な国譲りではなかったと想像しますがいかがでしょうか。少なくともオオクニヌシは討伐されたと考えるのですが。

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ここから日本の(天皇家の)歴史は現実味を帯びてきます。ただ仁徳天皇までまだ少し時間があります。果たして神武は実在したのでしょうか。

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