« 沖縄の空「再掲 沖縄」 | トップページ | 魚が住めないきれいな海「再掲 沖縄」 »

2012年9月13日 (木)

なぜシャープはこんな事態になったのか「神戸まつり 07」

Kob0082

たまにはビジネスの話。こんなまれな教訓は一社会人にも重要です。

ファイナンシャル以外の失敗で、ここまで急激に業績が悪化した企業は見た事がありません。「液晶戦略が原因」と言いますがそんなに単純でしょうか、具体的に考えてみましょう。投資面では世界最大級の堺液晶工場の建築があります。液晶のシャープの収入を支えるという想定での投資です。勝算があったのです。

Kob0081

液晶が売れるという「シナリオ」はどのように描いていたのでしょうか。国内消費が落ち込むことは「地デジ化」のスケジュールからわかっていたはずです。シャープは地デジ完了後も液晶を売り上げる自信があったはずです。国内売り上げの変動を見誤ったわけではなく、最初から堺工場は海外戦略のためだったはずです。事実、海外の液晶テレビ需要は落ち込んでいません。見誤ったのは技術レベルの必要性と価格変化です。日本国内に世界最高級の技術を投入した堺工場を作り、高付加価値ですが高価な製品しか作る事が出来ません。

Kob0083

シャープ液晶は値段が高い、そんな印象があります。品質は最高級でしたが、日本でさえも多くの人がそこまで高い画質を必要としませんでした。私もお酒を飲みながらテレビを見るため目の方が回っているので画質など気にならない(笑)地デジ化後期にシェア1位だった東芝は既存設備で満足のいく品質の製品を低価格で販売しました。テレビ信号の送信技術に難がある海外はもっと顕著です。テレビの画質が良くても高解像度の放送をテレビ局が配信できないのです。だから海外では日本以上に画質は問いません。韓国勢の価格攻勢と言いますがそうではない、市場の要求を見誤っただけであり自滅です。無駄と言える技術レベルへの過剰コストが値段を押し上げたのです。シャープに限りません。日本の製品は無駄に品質が良すぎます。海外のユーザーはそんな無駄な品質にお金を払いたくないのです。ここに日本企業の戦略との大きな意識ギャップがありました。

Kob0078

シャープには液晶の他にもプラズマクラスター、ヘルシオなど素晴らしい製品がたくさんあります。堺工場という巨大な負の遺産をいかに切り捨てるかが重要になりますが、液晶部門を切り捨ててでも残ってほしい企業です。

Kob0084

« 沖縄の空「再掲 沖縄」 | トップページ | 魚が住めないきれいな海「再掲 沖縄」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

日本製は、質も良いけど値段が高すぎますよね(^^;
私は、日本人だから 日本製を買いますが、
海外からすれば、質より安いほうが良いのかも。
今は、アクオスのCMも見なくなりました・・

私も家電製品は基本的に日本性を買いますね。でも会社では値段の安い韓国製や中国製を選んでしまいます。コスト最優先ですからね。結局ビジネスの面でシェアを取れないと厳しいのかもしれませんね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 沖縄の空「再掲 沖縄」 | トップページ | 魚が住めないきれいな海「再掲 沖縄」 »

フォト
無料ブログはココログ